地中美術館・黒い石の球の説明は黒石さん<直島・倉敷・岡山の旅④>(2009.6.17)

2009-06-17 18:40:01 | Weblog

*アートですから写真が撮れません。売店で買った市販書やパンフレットの写真です。

 直島に出かけて、初めての地中美術館で、期待していたのですが、白いユニフォームの係員さんが、なんか<こうるさい>のです。見学の諸注意、ザックはおろせ、カメラは預かります、などなどと。

 しかも、安藤忠雄さんの建物自体が<モダンアートの世界>作品です。内部は簡単なのでしょうが迷路のように感じるのです。同じ所をぐるぐる回ってしまいます。自由にアートを<楽しみたい>気持ちはかないません。

*ウォルター・デ・マリアの作品<タイム・タイムレス・ノータイム>(ベネッセのWEBから)

 いつの間にか、ひとつの部屋に入っていました。階段の部屋にデ~ンとまん丸の黒い石(球)。<これは、ナンだ、なんですか>と、係員さんに聞きます。<上まで登って来てください。その後でお話しましょう>と。 “階段教室?”を登ってきます。そうして、下から見上げます。<教会・聖堂かなあ>、にこにこ笑って応えてもらえません。

 ここは、ウォルター・デ・マリアの部屋。作品は、<タイム・タイムレス・ノータイム;Time Timeless Notime>です。壁際の金色の柱は、三角柱、四角柱、五角柱が、<ある約束?の数で配列されています>。他に<見物客>はいないし、<ひとりじめ>で、少し印象を語り合いました。

 最後に、<私は、【黒石】です>と胸の名札を指します。<おーっ!!>となりました。カメラを召し上げられていて、黒石さんのお写真を撮れません。<屋外、海岸にもデ・マリアの作品がありますから、見ていって下さいね>と。

*ウォルター・デ・マリアの作品<見えて/見えず 知って/知れず;Seen/Unseen Known/Unknown>(ベネッセのWEBから)

 もうひとつ別の部屋に入ります。白い壁の部屋です。
 正面の<長方形の輝く>ブルーの色に向かって、ゆっくり上っていきます。振り向けば、白い壁は、<鮮やかなオレンジ色>だったのです。

 ジェームス・タレルの部屋です。目の錯覚(補色残像)のアートへの応用です。
 ジェームス・タレルの作品は、直島では、<家プロジェクト・南寺>にもあります。また、金沢21世紀美術館でも見たことがあります。

 そして、クロード・モネの<睡蓮>があります。地中美術館は、この3人のアートを展開しているのです。

*夕刻、この船で直島をあとにしました。

     【おまけ】

* 今日、こうしてブログを書きながら、<目の錯覚>アートなら、朝日新聞に連載、出版もされた坂根巌夫さん(朝日新聞文化部の記者だった)が書かれているだろうと思い、わが家の書庫を探してみました。

*後・左から、遊びの博物誌(1977)、イメージ回廊(1987)、科学と芸術の間(1986)、手前が、境界線の旅(1984);いずれも坂根巌夫著、朝日新聞社発行。

* 4,5冊めくって見つけました。ジェームス・タレルが、ジム・タレルになっていますが、この人でしょう。<境界線の旅、138ページ、朝日新聞社、1984年発行>新聞の連載は1981年3月です。スクラップしているから探せば出てくるでしょう。

*左;ジム・ターレルの記述、右;地中博物館で買った。

* 現役の頃、<科学と芸術の境界>ということに、関心を持っていました。

    【おまけのおまけ】

*ここまで読んでくださった方におまけです。
 東京・神宮外苑のいちょう並木のお話です。奥に行くほど樹の高さが低くなるように切り整えられています。そのことで、実際より長い道のりに見せているのです。絵を描くとき、向こうを小さく描く遠近法と同じ錯覚応用ですね。


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