*いいお天気の東京国立博物館。
昔、仕事を一緒にしていた知人が、<たまには、東京に出て文化に接しないと錆びるぞ>と、ときどき東京に出る機会を作ってくれます。
今回は、上野の博物館でやっている<法然と親鸞展>に行くことになりました。春、京都でやっている頃から、主催である朝日新聞が、大きな記事をジャンジャン書いていて、ちゃんと何か読んでいかねばと思っていました。
<法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌>だそうですが、何宗の開祖か、どっちがどっちか、よくわからないまま出かけたのです。
お天気はいいといっても寒い初冬の平日ですが、皆さん、<法然と親鸞展>をめざしているようです。
11時過ぎについて、入場に20分待たされました。
いや~あ、全然見えません。西洋絵画なら、それなりの大きさもありますから、人垣の後ろからでも見えますが、今日は、<絵巻物>です。<経文>です。真筆の<手紙>です。陳列ケースに置いてあるわけで、第一列でなければ全く見えません。
結局、天井から吊ってある<解説>を読みにいっただけです。これなら、書物を買って読んだ方がましです。ま、仮に、第一列にねじこんでも、<経文>を眼前にしたとしても、日本語ですが全く読めないわけです。何の意味もありません。解説本・攻略本を買って読んだ方がましかもしれません。
それでも、何体かの阿弥陀仏に手を合わせてきます。よくわかりませんが、親鸞や法然の弟子にあたる高僧の像もありました。ぼんやり見ていて、<それがどこのお寺>から出展されているのかを拾って読んでいました。京都のお寺にまじって、茨城や千葉のお寺からの出展のものがいくつかありました。
野田市(千葉県)、吉川市(埼玉県)の地名が解説ボードにあって、お寺の名前をメモしていたら、係員に注意されてしまいました。ボールペンはだめだというのです。しっかりガラスケースの中に入っていて、万年筆のインクじゃあるまいし、博物館のような時代遅れの係員でした。
お寺の名前を覚えたのですが、忘れてしまいました。
そんなことより、仏像、仏様は、やはりお寺で拝むものだな、感じました。照明はあたらないけど、お寺の奥深くの中で、光輝いてみえるのが、ほとけ様です。念仏のひとつも唱えながら、です。
【おまけ】
*売店の写真を撮ることも禁じられています。
*美術展では、図録こそ買いませんが、絵はがきの2,3枚は買うのですが、今日はなんにも買いたくありません。こんな所で数珠(じゅず)を買うのも変です。
*何しに来たのかなあ、という気持ちもあって手を出したのが、本です。また本を買ってしまいました。
*右;買ってしまった<親鸞聖人・関東ご旧跡ガイド>。本願寺出版社、2011年8月発行、1500縁=円。
*関東にも、ご旧跡とするお寺がたくさんあります。この本には65か所載っています。これ持って近くで阿弥陀仏を拝みに行こう。とりあえず、野田市の長命寺、常敬寺。埼玉県は、たったひとつ、吉川市の清浄寺だけです。
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