4月5日の 「BPD家族の会」 で行なった、
コミュニケーションのエクササイズについて 報告します。
アサーション, 「I」 メッセージ,
DBT (弁証法的行動療法) の 「DEAR MAN」 など、
自己主張の 色々な方法がありますが、
この日おこなった 「DESC法」 も そのひとつです。
頼みにくいことを頼む、 断りにくいことを断る時の 話法です。
攻撃的な人でも 消極的な人でも、 相手を不快にさせずに、
自分の考えや気持ちを 伝えるために生み出されました。
一般的な コミュニケーション・スキルですが、
この日は BPDの人に伝える方法として やってみました。
「DESC」 は 次の4つのステップの頭文字です。
D: describe (描写する)
相手との間で 問題の原因となっている 事実
( 現在の状況や 相手の言動 )を、 客観的に描写する。
主観を交えず、 さらりと伝えること。
E: express (表現する)
その事実に対する、 自分の主観的な気持ちを 表現する。
「私」 を主語にして、 自分がどう感じているか を述べる。
「あなたのせいで~」 「あなたは勝手だ」 など、
「あなた」 を主語にしない。
S: suggest (提案する)
状況を変えるための 解決策, 妥協策を提案する。
具体的, 現実的であることが 望ましい。
表現は 「~してもらえますか?」 など、 丁寧であること。
C: consequence (結果を示唆する)
提案を 受け入れてもらえた場合、 受け入れてもらえなかった場合、
それぞれに対して、 自分がどう感じたり 行動するか、
予想される結果を伝える。
(次の記事に続く)