「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「DESC法」 で働きかける (1)

2009年04月13日 22時52分13秒 | 「BPD家族会」
 
 4月5日の 「BPD家族の会」 で行なった、

 コミュニケーションのエクササイズについて 報告します。

 アサーション, 「I」 メッセージ, 

 DBT (弁証法的行動療法) の 「DEAR MAN」 など、

 自己主張の 色々な方法がありますが、

 この日おこなった 「DESC法」 も そのひとつです。

 頼みにくいことを頼む、 断りにくいことを断る時の 話法です。

 攻撃的な人でも 消極的な人でも、 相手を不快にさせずに、

 自分の考えや気持ちを 伝えるために生み出されました。

 一般的な コミュニケーション・スキルですが、

 この日は BPDの人に伝える方法として やってみました。

 「DESC」 は 次の4つのステップの頭文字です。

D: describe (描写する)

 相手との間で 問題の原因となっている 事実

( 現在の状況や 相手の言動 )を、 客観的に描写する。

 主観を交えず、 さらりと伝えること。

E: express (表現する)

 その事実に対する、 自分の主観的な気持ちを 表現する。

 「私」 を主語にして、 自分がどう感じているか を述べる。

 「あなたのせいで~」 「あなたは勝手だ」 など、

 「あなた」 を主語にしない。

S: suggest (提案する)

 状況を変えるための 解決策, 妥協策を提案する。

 具体的, 現実的であることが 望ましい。

 表現は 「~してもらえますか?」 など、 丁寧であること。

C: consequence (結果を示唆する)

 提案を 受け入れてもらえた場合、 受け入れてもらえなかった場合、

 それぞれに対して、 自分がどう感じたり 行動するか、

 予想される結果を伝える。

(次の記事に続く)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする