「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界設定の効果

2009年04月05日 22時07分11秒 | 「BPD家族会」
 
 本日 「BPD家族の会」 に行ってきました。

 今日はまず、 ボーダーの人との

 コミュニケーションの仕方の ワークショップをしました。

 これについては 後日あらためてアップします。

 それから、 20人弱の参加者が 二グループに別れて語り合いました。

 参加者はほとんど、 ボーダーのお子さんを持つ 親の人ですが、

 家族会で強調される  「境界設定」を実行し、

 効果を上げているという話が 随分出ました。

 ボーダーのお子さんに対して、

 ここまでは良いが そこから先は許さないという 約束をしたり、

 切りなく相手にするのではなく 見過ごすことなどを、

 びくびくしながらも 試してみたそうです。

 そうするとお子さんも

 自分のやるべきこと、 やってはいけないことに 気付いていき、

 自分の言動を抑制したり、 親に 感謝の言葉を口にしたり、

 関係が良くなってきた というのです。

 先月の家族会に 出席したときには、

 どうしていいか分からないと 言っていた人たちが、

 境界設定によって 効果てきめんという感があります。

 成功や失敗を 繰り返しながら、 次第に状況は 改善されていくのでしょう。

 こうして 家族会で情報交換し、 精神的に支え合いながら

 ボーダーの子に 向かい合っていくのは、 とても有意義なことです。

 心子と付き合っていた時には 考えられなかったことで、

 とても 羨ましく思うと共に、

 ボーダーを取り巻く環境が 少しずつ進んできていることを 喜ばしく感じます。

 当時は 境界設定という情報も まだほとんどなく、

 僕は心子に対して  「受容」 することを 旨としていました。

 当初 医療機関でもそうでしたが、 受容が一番大切だと 考えていたのです。

 先立っての 一連の日記に書いたように、 僕は 最大の挫折の時期、

 同じアパートの友人に 毎日毎晩、 全面的に 話を聞いてもらったお陰で

 辛うじて支えられ、 やがて時間をかけて 立ち直っていくことができました。

 彼は僕の 命の恩人です。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/57319763.html

 その後、 僕はホスピスと出会い、 受容や傾聴について 学んで、

 受容の大切さを 身をもって体得したのです。

(次の記事に続く)