「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

行動療法的な手段 2 …… ボーダーラインの子どもの子育て (9)

2009年04月12日 21時56分39秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
(前の記事からの続き)

○マイナスの強化をやめる。

 「励ましはするが、 治すのではない」。

 その一貫性を いっそう高めたものです。

 不安なことに対して 手を出すのではなく、 応援に徹することです。

 子どもは経験を重ねることで、 不安な状況に次第に慣れ、

 避けることが少なくなっていきます。

 自己評価を高めるために 欠かせないことです。

・回避行動を止めさせるときは、

 落ち着いて、 自信に満ちた、 一貫した態度で臨みます。

 子どもの操作的な行動は 無視します。

・子どもの苦しみを 肯定してやる。

 「あなたならできる」、

 少なくとも 「やってみることはできる」 と はっきり伝えます。

 挑戦することも 成功の印です。

 抱き締めて 励ますのもいいでしょう。

 挑戦してこそ得られる 最高の気分が、 推進力になります。

 ただ あまり大げさに誉めすぎると、 子どもは それを見抜くでしょうし、

 すぐ評価してくれることを 期待するようになってしまいます。

 以上の方法は、 大人のBPDにとっても 有効です。

〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
  ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より