「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

愛のある境界 2 (パワーツール〈7〉) --ランディ・クリーガー氏講演会 (13)

2008年10月16日 22時13分31秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

・境界について 話し合う計画をする

 実際に BPDの人と話し合う前に 準備をする. セラピストと話す

 BPDがキレたときには 去っていくと、 明確にしておく

 境界を設けなかったときの 代償を考える

 崖から落とされる?  そこまで追い詰められる前に 設定する

 境界が守られなかったときの 対応策を考える

 他の家族とも同意する. BPDが子供の場合は、 父と母が合意する


 長期的結果を考える. 最悪を考えて 最善を尽くす. 頭を整理しておく

 話し合う場所と タイミングを選ぶ

 話し合うとき 怒鳴り散らしたら、 その場を離れる

 まず、うまくいっていない現状を 説明する

 感情的にならず、 落ち着いて客観的に話す

 自分がつらかったときの 感情を伝える

 「あなたがこうしたから」 ではなく、「私はこういう経験をした」 と、

 「私」 を 主語にして話す (私メッセージ)

 「あなたのせいで」 と言うと、10倍になって返ってくる

 目的は 関係性を大事にすること. 自分の感情は 別の場で発散する


 お互いの関係が 良かったときの利益を 強調する

 BPDの人が 関係を受け止めてくれたら、 二人とも 共有した目的に進める

 関係が重要でない と言ったら、 別の対応をする

 そのときも脅すのではなく、非言語のコミュニケーションが大事

 相手に 「感情的になるな」 と 押しつけない

 相手を否定しない. 相手の感情を無視しない

 自分がされたくないように、批判したり レッテルを張ったりしない


 境界を設定するときは、 許可を求めるのではなく、 こちらから言う

 自分の限界を主張する. 細かく説明しすぎない

 優しく、 しっかりと、 繰り返し言う (壊れたレコードのように)

 頭の中で ポジティブな自己対話をする

 ロールプレイをする. ブラスとマイナスを 自分の中で言い聞かせる

 交渉が必要なときもあるし、 できることもある. お互い了承できるようにする

(次の記事に続く)