「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

基本原則 -- ランディ・クリーガー氏講演会 (2)

2008年10月04日 19時49分46秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

◆講義の目標

・BPDは 遺伝と脳の障害によって 起こる面があり、他の障害と変わらない

 専門家も それを理解しておらず、親が悪いと 言われてしまう

・人間は 全ての感情を 持つ権利がある. 怒りも 正常な感情である

(ネガティブな感情が 起きたときは、大きく呼吸をする

 腹式呼吸で、口から吸って 鼻から吐く)

・苦しんでいるのは あなただけではない

 独りぼっちではない ということを共有していく

・失敗してもOK.完全でなくてもいい.治療者も失敗する

 専門家も、全てを知っていなければならない ということはない

 自分を批判したり 判断したりする必要はない

・感情には IQは当てはまらない

・BPDの人も どんな感情も 持つ権利がある

 BPDの感情を 受け入れるのが大事

・自分を変えることはできる.BPDの人を 変えることはできない

 自分が変わると 関係が変わる

 お互いの関係において、自分の責任は50%

 全てが うまくいくわけではないが、BPDについて 理解することが必要


◆BPDの家族のための エッセンス

(基本原則)

・BPDの考え,感情,行動は 我々と変わらない.ただ極端なだけ

・BPDの人が変わらなくても、状況は変えられる

 関係の変化は、一人の変化で 起こすことができる

・BPDの人と 関わっていく前に、学べることを 沢山学んでおく

 それで全て うまくいくわけではないが

(次の記事に続く)