「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

機能不全の家族形態, 5つの有効な手段 -- ランディ・クリーガー氏講演会 (6)

2008年10月08日 22時11分03秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

◇機能不全の家族形態

・全てが親のせいだと 言われる

 BPDの人は 傷ついているので、みな相手のせいにする

 自分を相手に 投影している

 高機能BPDの人には、BPDだと 言わないほうがいい

・ “勝者のない筋書き”

 何をしてもダメ, しなくてもダメ. どちらにしてもうまくいかない

・BPDの見捨てられ恐怖. “大嫌い、 行かないで! ”

・BPDの人は 相手を試す. 本当に愛しているなら ○○しても構わない

 何度も試す、 何度も、 何度も、 何度も……



◎5つの有効な手段 (Power tools)◎

 今回の講演の主眼

 ランディ・クリーガー氏が 3年間の体験と文献研究によって まとめたシステム

 例えば、 電気ノコギリのほうが ノコギリよりパワーがある

 力があるので 体調が悪いときは使わない

 以下のように まとめられる

◇自分自身を大切にする

・BPDの人を サポートするため

◇行き詰まりの原因を 理解する

・わなにはまっている感覚自体が マイナスになる

◇BPDに理解されるように 表現する

・コミュニケーションが 一番のチャレンジ. 練習で できるようになる

◇愛をもって 境界 (限界) を設ける

・BPDの人が 自分をコントロールできるように、 家族が見本を見せる

 一緒に考えながら 進んでいくプロセス

 この問題は 私の問題, これはあなたの問題 という境界を作る

◇適切な行動を 強化する

 BPDの人が うまくできたときの行動を 強める

 以上の 「パワーツール」 を さらに詳しく述べていきます。

(次の記事に続く)