「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

演技性パーソナリティ・スタイルになるために (2)

2006年12月30日 12時04分26秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43714214.html からの続き)

 演技性パーソナリティ障害の人は、容姿や性的な魅力ばかり 重視しますが、

 それらは年齢と共に どうしても衰えていきます。

 若いときの付き合いでは 大切であっても、

 人生の長い付き合いにあっては そうではなくなってくるでしょう。

 それよりも 人間的な内面を 成長させるほうが、より重要になってきます。

 趣味や教養や家事など 身の回りのことや、自然と触れることなどに

 楽しみを見いだせるようになると、バランスが取れてきます。

 子育てなども 自分を縛ることではなく、

 逆に自分自身が 教わることが多いと思います。

 演技性パーソナリティ障害の人は 感覚的な面が得意で、

 じっくり考えるのが 苦手なことが多いが、

 感性の長所を伸ばすと同時に、

 日記などを付けることが 自分と向き合う 良い機会になります。

 
 また、楽しみを残しておくということが うまくできません。、

 絶えず楽しもうとして どれも充分に味わえなかったりします。

 でも ひとつひとつのことを じっくり楽しむようにするほうが 幸せです。

 それが人生を より深みのあるものに してくれることでしょう。
 

 演技性パーソナリティ・スタイルの人は、

 人を楽しませる職業が 向いています。

 タレントや接客業,サービス業,営業の仕事などです。

 家の中にこもっていると 鬱屈しがちですから、

 外に出て活躍することで、活き活きとした生活ができるでしょう。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕