「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

コンビンサー 企画意図(2)

2006年12月10日 12時50分29秒 | 車椅子社長/無意識の彷徨/コンビンサー
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43069391.html からの続き)

 「精神障害者 = 怖い, 危険, おぞましい」

 「移送 = 患者を押さえつけ 縛って無理やり運ぶ」

 というイメージを払拭しようと 押川氏は奮闘している。

 心を開いて 精神障害者と同じ立場に立って 話し合えば、

 刃物を振り回す相手でも きっと分かってくれる と言う押川氏は、

 今までに 600人の障害者を 移送してきた実績のなかで、

 ひとつの事故も 起こしていないという。
 

 押川氏は 全身全霊をかけて 精神障害者と向かい合う。

 仕事を終えた後は 精根使い果たし、言語障害のような 状態に陥るという。

 時には 身体や生命の危険に さらされることもある。

 それでも この仕事を続けているのは、

 ひたすら 押川氏が 人間というものを好きだからだろう。

 昔は不良だったという彼は、生身の、丸出しの人間が好きだ。

 精神障害者は 決して嘘をついたり 人を欺いたりしないと、 押川氏は言う。

 彼らは あまりに純粋で 真正直に生きているゆえに、

 苦しんで 心が壊れてしまうのだ。

 そんな、傷つき病んでいる人が 押川氏は好きなのである。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43132520.html