「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「硫黄島からの手紙」 (3) [余話]

2006年12月06日 20時13分12秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/42938221.html からの続き)

 「硫黄島からの手紙」 を紹介していた テレビ番組で、

 舛添要一が 渡辺謙に 次のようなことを言いました。

 硫黄島で日本軍は 水も食料も 物資の援助もなかったために 惨敗したが、

 アメリカは 膨大な物量に支えられていた。

 戦争では このような後方支援が いかに大事なことか 一般の人は知らないので、

 日本の国際的な軍事協力が 求められている昨今、

 前線に出なくても 後方から支えることの大切さも 人々に知らせてほしいと。

 でもこの映画は 戦争を肯定するものではありませんから、

 渡辺謙は とっさに切り返しました。

 日本兵もアメリカ兵も 人間としての相手のことを知らず 敵対視していたし、

 映画の撮影現場でも 日米スタッフの違いを知ることから 多くを学んだ、

 というような話に 切り変えたのでした。

 舛添要一も 自分の発言の不適切さに 気付いたのか、頷かざるを得ませんでした。

 一瞬の機転で その場を取りまとめた 渡辺謙は、

 国際スターとしての“品格”を備え、一流なのだなと感じた次第です。