「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「硫黄島からの手紙」 (1)

2006年12月04日 19時46分04秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/42872385.html からの続き)

 硫黄島は グァム島と日本の ほぼ中間の位置にあり、

 中継基地として アメリカは何としても手に入れたい、

 日本はそれを何としても死守したい 島でした。

 僕は 自分の親が戦争を体験している 最後の世代ですが、

 硫黄島では 大激戦が繰り広げられ、砲撃の嵐で 山(摺鉢山)の形が変わった

 という話は 親から聞いていました。
 

 アメリカ軍は 5日もあれば硫黄島は陥落する と目算していましたが、

 なんと36日間も持ちこたえ、アメリカ軍を苦しめた 日本の指揮官がいました。

 渡辺謙 扮する 栗林忠道 中将です。

 彼は 交替の指揮官として 硫黄島に赴きました。

 そのとき島では兵隊たちが 海岸に土豪を堀り、

 上陸してくるアメリカ軍に 立ち向かう準備をしていました。

 しかし アメリカ留学の経験がある栗林は アメリカの事情にも精通し、

 合理的な思考を 身につけていました。

 圧倒的な物量を誇る アメリカ軍の前には、タコ坪のような土豪は

 何の役にも立たないと考え、急遽 作戦を変更します。

 摺鉢山に洞穴を堀り巡らせて 中に潜み、アメリカ軍を迎え撃つ戦術です。

 姿の見えない日本兵に アメリカ兵は震え上がり、

 いつ どこから発砲してくるか 分からない攻撃に 錯乱されます。

 そして 日米対戦で唯一、

 アメリカ人の死傷者が 日本人のそれを上回るという 戦地となったのです。

 しかし映画では そういう戦略的なことよりも、人間の心のドラマを描いていました。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/42938221.html