「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

精神障害者に対する 社会の理解とサポートを (2)

2006年12月19日 10時02分41秒 | 車椅子社長/無意識の彷徨/コンビンサー
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43359978.html からの続き)

 今日もまた 精神障害者に関する 悲しいニュースが報じられる。

 そのたびに 押川氏は思う。

 一般に 精神障害者たちは 優しく繊細で、

 物事をごまかせずに 真面目に生きている人が多い。

「決して 嘘をつかない人たち」。

 押川氏は 彼らのことを そう言う。

 精神障害者の本当の姿を もっと身近に知り、

 普通の人たちとして 付き合っていくことが望まれる。

 彼らの発する サインを受け止め、

 必要なときには 適切な医療に 結びつけられるように しなければならない。

 もしも 精神障害者が事件などを 起こすことがあるとしたら、

 それは 彼らのことを知らずに 敬遠してきた 我々社会全体の責任だ。

 引きこもりや 自傷他害などの行為は、

 救いの手を求める 彼らの必死の叫びなのだと、押川氏は訴える。
 
 

 押川氏によって 医療に繋がり、退院後も 彼と関わりを 続けている家族もある。

 押川氏の目的は 患者を病院に 連れていくことではない。

 患者と家族が 絆を取り戻すことなのだ。

 かつて 患者が幻聴や幻覚に 苦しめられたことさえ、

 笑って話せる関係が そこにはできあがる。

 それが 彼が求めている 本来の人間の姿なのである。

 そんな 押川氏たちの笑顔がまぶしい。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43425852.html