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鉄道は正確が当たり前!!!-その15-

2005年11月27日 16時11分32秒 | 鉄道は正確が当たり前!!

  
列車が時刻表通りに発着するということは、列車が計画通りに発着するということです。
そしてその計画通りの発着をするためには、計画そのものが合理的でなくてはなりません。

    
  大阪駅ホームにて               新幹線・品川駅ホームにて

合理的な計画は、列車が走る前に緻密なシュミレーションを土台に作られています。
しかし、いかなるシュミレーションも一定の技術水準と費用の制約があります。
鉄道が走る前には、どうしても不測の事態が発生します。

鉄道企業はこうした事前に特定出来ない事態に対しては、実際に事態が起こり特定化してから対応せざるを得ません。

これらの不確かな事態の影響を最小限に留めるための方策をあらかじめダイヤの中に取り組み、回復力を設計しているのです。


阪神電車のダイヤグラムの一部

その中で重要なのが、ダイヤ上の時間的余裕、「余裕時分」というものです。
駅間の時分、即ち「基準運転時分」を正確にはじき出していますが、日本の運転手の技術を持ってすれば問題はありません。 
しかし、不測の事態がどのような形で起こるか分からない状態では、駅間の「基準時分」に約1~3%の余裕時間を付けられています。これが「余裕時分」で、1律ではありませんが、肝心なところに重点的に余裕時分を配分され、これはダイヤの勘どころを捉える作業で、「スジ屋」という経験豊富な人が、様々な事態を想定して作るのだそうです。

いったん不測の事態が起こると影響が甚大な場合については、システムの回復力を詳しく読み、既存の設備の下でどのような運転整理をして、現場の鉄道員はどのように行動し、乗客の不満を抑えるか何分で回復出来るか過去の遅延データーを参考にして、ダイヤ回復の道筋を読んでいきます。

 


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