写真から絵を描く場合には、昨日の”構図の違い”の他に”明暗の違い””色の違い”があります。
”明暗の違い”は、カメラで晴天の時に撮影すると影が黒く潰れて細かいところが全然分からないことが良くあります。
人間の目は影の部分でもはっきりと細部が見えるのです。
逆光で撮った写真 ライテング加工した写真
そこで、パソコンでライテングで影の部分を明るくして、目で見える範囲に加工することが出来ます。
絵を描く場合は、加工したものと、写真で撮ったものとを比較して実際に見える範囲を確認することが必要です。
”色の違い”については、全く違うと考えたほうが良いのではないでしょうか。
一番違うのは、空の色でしょう。
写真では、青色が強調しすぎて写っていることが多いですが、よっぽど高い山でない限り真っ青な空というのはまれです。
写真の色は実際とは違うとは言え、微妙な色をコントロールするほうが難しいのですが、写真の色を参考にはなりますので、そこは、その風景にあった空の色を作るのも良いのではないでしょうか?
決定的に違うのは、”感じが違う”ということです。
つまり、印象が違います。 人間は都合の良いように見ようとする傾向があったり、見たいとする部分だけが印象に残ったりするような見方をしているのです。
それは人の過去の経験や育った環境の風景が影響していることが多いのですから、人によって同じ風景を見ても印象は全く異なって見えているのです。
これらのことを認識して写真から実景を想像して描くことは可能ではないでしょうか?
賛否両論がありますが、同じ場所で全く同じ感じの風景は2度と描けないのです。
風景もまた一期一会なのです。
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