普通は、鉄道会社と言えば、レールや駅があって、車両を保有し、乗務員がいるものと思っています。
しかし、線路はあるが、車両がない鉄道会社と言えば神戸高速鉄道があります。
関西に住んでいる人はご存知でしょうが、かっては、神戸のターミナル駅は分断され、接続アクセスがしにくい状態にありました。
JRの三ノ宮駅、阪急の三宮、阪神の元町、山陽電鉄の西代、神戸電鉄の湊川と各鉄道会社の主要終点駅がバラバラでした。
そのため神戸市は、1958年(昭和33年)に、上記の内阪急、阪神、神戸、山陽の各鉄道のターミナル駅を接続させる目的で第三セクター神戸高速鉄道を設立し、レールを敷設した。
この会社は、各私鉄の接続がメインで駅舎は建てましたが、専用車両を持たず、乗務員もいません。
この会社に走っているのは各私鉄の車両だけで、各電鉄会社は、神戸高速鉄道の線路を借りています。
阪急と阪神の統合で、梅田でもこのようなアクセス線路が出来るのでしょうか?
又、京阪も中ノ島新線が出来中ノ島の玉江橋まで延伸(2009年開通予定)されます。これらの各私鉄が、梅田を基点とするアクセスの良い線路を敷くことが出来るのでしょうか?
このように線路を借りているのは、成田空港高速鉄道線のJR東日本と京成電鉄、関西国際空港連絡鉄道のJR西日本、南海電鉄があります。
また、自前の線路は極端に少なく、大方を他線の線路を借りている鉄道会社があります。
9000Kmにも及ぶ日本最大の営業距離を持つ、JR貨物がその鉄道会社です。
JR貨物は、53.8Kmの線路しか持っておらず、営業距離のほとんどはJR6社のレールを借りて、貨物列車を走らせています。
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