徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

会社は誰のもの??-その4-

2006年01月24日 08時52分59秒 | 会社は誰のもの

昨晩、あのライブドアーの堀江氏が逮捕されました。
この波紋は、IT業界のみならず政界、経済界に大きなショックを与えたでしょう。

このライブドアーの崩壊は、資本主義の大きなほころびとなって、今後の社会に与える影響は計り知れないものがあると思います。

まさに会社は、誰のものか、もっと真剣に考える必要があるのではないでしょうか?
経営者や株主だけのものでないことは、確かなようです。

粉飾とか偽装とか風説の流布とか、此の手の手段は、尋常ではなく、全く卑怯極まるものです。

風景 F6号

このような市場経済が産んだ背景には、つまり前にも述べました「資本主義も危ない段階にきている」ということの理由には、金融派生商品、いわゆる「デリバテッブ」と呼ばれるものの存在です。

「デリバテッブ」とは、先物取引の投機目的によく用いられます。

即ち、少ない資本で将来を見越して株の値上がりを想定して証拠金を出し、その何倍、何十倍いや何千倍の権利を買うことで資本を増やすことです。

しかし、当然その反対の場合もある訳で、多くの損害も出てきます。

これらは、余り新聞紙上に騒がれませんでしたが、国際決済銀行の発表によると2004年の「デリバテッブ」の残高は、25000兆円と言われています。

これは明らかに異常であり、世界中の国家のGDPを足してもその何十倍となります。

実体経済とはかけ離れたマネーゲームとなっているのです。


会社は誰のもの??-その3-

2006年01月23日 15時03分07秒 | 会社は誰のもの

「論理を徹底すれば問題が解決する」というのは、正しいのでしょうか?

今の資本主義の論理を追求していった果てに、資本主義が潰れかねない状況に段々なってきています。 共産主義も「論理が通っている」という点においては、帝国主義も植民地主義も同じです。

しかし、先の第1次、第2次大戦やソ連の崩壊をみると必ずしも論理自身が人類の平和や公平、平等なる社会には、ほど遠いものであることが証明されています。

 
        "風景” F6号

現在、世界を覆いつくしている「競争社会」とか「実力社会」も同じようなものです。
いかなる組織でも、構成員に激しい競争をさせ、無能なものからどんどんクビにして、有能な者のみ残して、新しい有能な者を採り続けるのが一番良いのに決まっています。
「論理が通っている」という点では筋が通っています。

しかし、その論理が社会全体を覆いつつあるのを見ると、「ちょっと待てよ」と首を傾げたくなります。

つまり、論理を徹底的に追求すればするほど問題の解決にはならないのです。

論理には、限界があるのです。

「国際化だから英語」といった一番分かり易い論理です。
英語を教えたらどのような国際人になるのか、次の段階の論理に進むと明快な解決策がなく、一体どうなるのでしょうか?
「国際化に対応するにはどうしたら良いか」と言うことを、日本の知性を代表する方々が論理的に考えた末にたどり着いた結論がこれです。

初等教育で、英語に費やす時間より、日本の歴史や伝統文化を教え込むことと、読書文化を復活させ、遠回りでも、正しい国語を教えることこそが、真の国際人をつくるために最も良い方法と思われるのですが・・・・・?
つまり、自国のことも分からず英語のみでは、国際人は生まれないのです。


会社は誰のもの??-その2-

2006年01月20日 09時18分53秒 | 会社は誰のもの

昨日の続きです。
「市場経済」の発達は、貧富の差が大きくなります。
日本でもアメリカのように上位1%の人が国富の半分近くを占有するようになるかも知れません。

勿論、資本主義の世界では、貧富の差があっても構わないのですが、あまり酷い差は、社会的不平等を与えます。

つまり、資本主義も危ない段階に来ていると考えられます。

歴史的関知からすれば、最近の世界は「欧米諸国にしてやられた」と言えます。
いくらアジアやアフリカ、中南米が力んだところで欧米の敵ではなかったのです。
ルネッサンスから宗教革命、科学革命、そして産業革命が「ヨーロッパで起こった」と言うのが決定的です。


 ジエムス・ワット         ルター

とりわけ産業革命は、世界史上最大の事件で、これによって欧米が世界を支配するようになったと言っても過言ではありません。
このように世界はヨーロッパ、20世紀にはヨーロッパを継いだアメリカに「してやられた」のです。

しかし、5世紀から15世紀までの中世は、そうではありませんでした。
アメリカは歴史の舞台にも登場していませんし、ヨーロッパ諸国も狭い土地の争いの抗争を続けており、無知と貧困との闘いでした。

一方日本では、文化的に充分に洗練された文化を持っていました。
勿論、これらの文化は中国を初めとする東南アジアの諸国から取り入れてきましたが、日本独自の文化を開発していったのです。

当時のヨーロッパは、文学においても数学においてもレベルは低く、1500年時点でも統一された国はなく、この間は非常に遅れていました。

この遅れたヨーロッパに革命が起こり、現在の世界情勢になったのですが、その綻び(ほころび)がやってきたのです。


会社は誰のもの????

2006年01月19日 08時44分22秒 | 会社は誰のもの

今、経済は市場原理主義から生まれた株主中心主義に陥っています。
「会社は株主のもの」という論理は、一般の人にとって(サラーリーマン)は恐るべきものと思われます。

会社は、僕に言わしめればそこで働く従業員のもので、株主は多くの関係者の一つくらいの存在でしかないと思います。

株主によっては1週間とか一ヶ月とか1年とかいう短期間で株を売買します。
ほとんどの株主は値上がりによるキャピタルゲインを狙っているのであって、その会社に何の愛着も持ってない人がほとんどです。

一方、多くの日本企業の従業員はそこで長く働きますから、いつも会社のことを考えて一生懸命やっています。

「会社は株主のもの」は恐ろしい論理なのです。


今日の絵は、”りんごのある空間” F6号

経済理論としてこの主義に理論が通っていることは確かでしょう。
しかし、それは一番良い経済理論ではないと思います。


学校では、株式会社の使命は、1、株主のため 2.従業員のため 3.社会への貢献 を教わります。
論理的に正しいことと善悪は別次元のことです。

株主主権をやたらに言い立てる人には、「下品」で「卑怯」という印象を禁じ得ません。
 
「法に触れないなら何をしてもいい」財力にまかせてメディア買収を試みた人がいますが、この状態を見て、一般の人はどう感じたのでしょうか?
彼らに喝采を浴びせる人がいることを、何とも絶望的に感じた気分に襲われたのは僕だけでしょうか?

これは何も今、某IT企業の破綻が発覚したから言うのではありません。
根底には、日本人の意識改革を大きく左右するものなのです。

詳しくは、追々述べていきたいと思います。

 


 


村上ファンド、なにすんねん!-その3ー

2005年10月15日 09時35分12秒 | 会社は誰のもの

今度は、楽天の三木谷氏TBS株の15.46%を取得し、筆頭株主になったと言うニュースが流れました。 TBSは、横浜ベイスターを子会社化しており、三木谷氏の楽天は、球団を持っており、一企業で2チームの保持は出来ない野球協約があります。

そこで浮かんできたのが、はたまた球界再編です。

村上氏が阪神株を買い占めましたが、これにはバックにオリックスの宮内氏がいるという話です。

つまり、村上氏の阪神は、宮内氏と組めば、阪神とオリックスとの合併が可能です。

そして、三木谷氏の楽天は、新規参入時には、10年間の保持が義務付けられている為、横浜ベイスターズが無くなり楽天が残ると言う合併になる可能性が大です。

そこでもう一つの球団、広島カープにも買収の触手が伸びてきています。
広島の松田オーナーは、絶対無いとのコメントを出していますが、こんなコメントがでる事態、何らかの動きがある証拠ともいえます。

それは、先の衆議院選挙で広島6区から立候補した、あのホリエモンことライブドアーに堀江氏が、動いているとの噂です。

これらが実現すれば、今の12球団が10球団となり、1リーグ制への球界再編成が行われる可能性があります。

球団の株式上場の問題は、球界再編成への道に進んでいるようですが・・・・
どうなるのでしょうかね~

今、パ・リーグの覇権を争っているプレイオフの試合のTV放送が無いのは何故なのでしょうか?

これだけパ・リーグに関心が少なく、スポンサーが付かないのでしょうか?

野球界の発展を望むなら、もっと野球フアンが納得できるように、日本野球機構がしっかりして欲しいですが・・・。 こういう時期にこそコミッショナーが、前面に出て、問題の提起や処理をしてもらわなくては、コミショナーは、飾り物と云われる所以であるのではないのでしょうか? 
根来コミッショナーリーダーシップをお願いします。


村上ファンドなにすんねんーその2-

2005年10月12日 09時52分16秒 | 会社は誰のもの

今、阪神は大事な時期にあります。 日本シリーズを控え、一昨年の”忘れ物”を取りに行く大事な時期です。 

あの感激をもう一度・・・

この時期に何故?このような騒動を起こすのか、本当のフアンならタイガースの今の現状を考えればこのようなことが出来るはずがありません。

昨日のトップ会談では、フアンの意見を聞くと言われていますが、どのようにして聞くのか? タイガース公式フアンクラブを通じてとも言われています。現在15万人の会員を持つ、このクラブですが、それが全てではないと思います。

村上氏西川社長

一フアンの心情を代弁させて頂くとすれば、阪神あってのタイガースです。上場されれば株主が特定多数が均等に持つことは不可能で、村上氏以外にも大株主が現れ、阪神を食い物にされかねません。 金の世界の選手は、金に動いてしまいます。

タイガースが、不特定多数のフアンのものであるなら、一フアンで左右されるべきではありません
。 フアンあってのタイガースであり続けるのなら、金の世界つまりファンドの対象としては、現在の状況(他国の状況はいざ知らず)では、日本の現況では、フアンは付いて来ないのではないでしょうか?

星野SD、「株が(第三者に)買い占められたり、株主が現場に介入してくる恐れがある。フアンと共に反対を訴えていく」「フアン投票についても、フアンの賛同は得られないだろう」と述べています。

星野SD

あの日本放送の株の買占めもそうですが、企業価値を高めると言う美名の会社乗っ取りは、”金で相手の頬を張る”ことに他ならないのではないでしょうか?

この考えは、古いとのご指摘もあろうかと思いますが、これがプロ野球機構の改革に繋がり、見直していく機会であればと思います。

 


”村上ファンド”なにをするねん!!!!

2005年10月06日 12時42分02秒 | 会社は誰のもの

まずは、昨日の鳥谷のさよならホームランを見ましょう。

これで阪神のシーズン公式戦は終了しました。今シーズンは87勝54負5引き分けの勝率0.617でした。 

1985年日本一になってから20年、その間15年はBクラス、その内10シーズンが最下位という「ダメ虎」「関西の恥」と言われてきた事を考えれば、2年ぶりのリーグ優勝は、これから球界の盟主となり得るかどうかが論じられていることを思えば、フアンとして感無量ですが、これはこれで強い阪神というのは、魅力が半減してしまうフアンも多いことと思いますが・・・・。

この時に、村上ファンドが、阪神タイガースを上場させることを、阪神に申し入れているとの事が報じられています。 勝負ごとは、浮き沈みが激しい世界であり、今年のようにいつも満員の甲子園とは限りません。 
この時期に、水を差すようなことをしてはフアンを置き去りにした仕打ちと考えざるをえません。 10人目の野手と言われている阪神のフアンを無視しては、痛いしっぺ返しを覚悟しなくてはならないでしょう。

ともかく、村上ファンドが阪神株を38%も保有したことには、何が狙いなのかがはっきりしませんが、次の一手をどう打つのか、外野から見ているだけの我々にとって気掛かりでもあり、不気味でもあります。

阪神株を現状維持で株主提案をしていくのか、50%以上持って経営権を掌握していくのか、はたまた、第三者に売却して利ざやを得て撤退するのか、色々考えられますが、例え第三者に売却するにしてもこの高額な金額を簡単に市場で売却出来ないでしょう。

社会現象とまで言われ、経済効果がある阪神の優勝を、金の世界でもてあそぶようなことは、絶対許せないことです。

先日3日に阪神の優勝記念ゴロの入った商品を買いに行きましたが、売り切れが多く、再度、昨日挑戦に出向きました。


この百貨店も簿価では、900万円だそうです。そして阪神の聖地、甲子園球場の簿価では、800万円だそうです。 余りにも不動産評価益が多いのも、阪神株の魅力なのでしょう。 先日無かった優勝ロゴ入りの商品も沢山ありましたが、先日買ったものは、売り切れていた物もありました。

野球に興味の無い人は、不思議に思うのでしょうが、これが社会現象であり、社会に活気を与えると思ってやっているフアンは、ほとんど居ないでしょう。

フアン心理は、もっと単純なのです