風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

THE BILL MAMA

2012-03-15 22:05:01 | 徒然
都会のど真ん中、ベイエリアオフィス街
信号待ちでたまる人々の中
「あ?聞こえないんだよ!」
つんざくようなキツい声に思わず振り向いた。

「…ゴメンナサイ…」

般若面のような怖い顔をしたママ
まだ幼稚園生と思われる小さな女の子


大人でも、そんな鬼のような形相で何か言われたら
怖くて泣き出すよ。
どうして、こんな大通りの前で、大勢の中で、小さな子を叱らなきゃいけないんだろう。

「ママの笑顔がみたい」
その子はきっと、ちょっとしたママの笑顔を見たくて我慢している。
子供はママの笑顔に僅かでも希望を見出だす。

ここがもし、美しい山々を望む丘の上だったら
ママはそんな顔でその子を叱るのだろうか。

信号が青に変わり、ビジネスマンたちが一斉に歩き出した。

私は横断歩道を渡りながら少し後ろを振り向き、ビルの谷間を歩くそのママの姿をわざとチラリと見た。

ママが、少しでも自分を振り返ってくれるようにと願いを込めて。

余計なお世話

2012-03-15 21:02:10 | 徒然
繋げなかった想いがある。
あえて踏み込まなかった恋がある。

彼女と彼氏、どちらも互いに必要としあっているのに
ボタンをかけ違え、かけ違え

ふたりは別れた。

彼女は「好きでどうしようもない」というが
彼氏は彼女を突き放す

そんな互いの「好き」が伝わってきて、切なくなった。

「君との関係を守りたい」彼氏
「いつも側にいたい」彼女

神様はどうして想い合うふたりを結ばなかったんだろう。
私ができることは、なかったと思うけど
もしかするとあったかもしれない。

そう思うと、ふたりはちゃんと幸せだったか
昨日の夜はそんなブログを書いていて
書いている途中でそのまま寝てしまった。

でもやっぱり見守ることしかできなかったと思う。
私が彼女と彼氏の架け橋になって
私から余計なお世話をして
ふたりが絆を深めるチャンスを奪ったりしたら嫌だと思った。

わかってはいるんだけど
「あの時は何もできなくて、ごめん」
そんな気持ちが今もある。

桜のポストカード

2012-03-15 13:02:52 | 徒然
昼休み、仕事で急に必要になったのし袋を買いに
老舗文具店「鳩居堂」へ行きました。

高級感のあるのし袋を無事に見つけて
表書きを依頼して待っている時
満開の桜のイラストが刷られたポストカードが目にとまった。

版画みたいでとっても綺麗だけど
失敗しちゃったとき捨てるのがもったいない
そう思うと、何も書けず葉書を出せなくなりますね。
そんなことを思っていたら
急に心が苦しくなって胸がいっぱいになりました。

今日で3月もあと半分。
桜の季節はもうすぐです。

完璧の跡

2012-03-15 08:07:52 | 徒然
目をそらさずに自分を見つめるようになってから
今までどこかの誰かになろとしていたんだと気付いた。

どこかで見た笑顔の輪郭
どこかで見た手足の太さ
どこかで聞いた賢さ
どこかで聞いた豊かさ
誰かが言ってた幸せ

始めは、それいいなと思うくらいの軽い気持ちだったんだと思う。
人の優れているところを見習って目標にするのはいい。

でもいつの間にかそれにとらわれてしまっていた。

既に誰かに「それはアリ」と評価されているものは良くて
「それはナシ」というものは、見ないようにしていた。

鏡の前に紛れもない誰でもない私がいても。

鏡に向かって笑顔をつくってみる。
普段人と話ているときとか意識せずに笑ってる自分の顔は知らない。
どれくらいかけ離れてるんだろう?
自分が勝手に作り上げていた「完璧な自分像」と。

今は、この顔にできたちょっとしたシミも、薄い眉も
少し左右高さの違う小さな目も
少し窮屈そうな下の歯並びも
ちょっと広めのおでこも
高くも低くもない鼻も

全部私なんだなーと思う。
思うっていうか、実際そうなんだから言うまでもないんだけどさ。

…今朝は化粧しながら「あ、つくるのやめよ」と思ったんだ。
うーん、もっといい言いかたありそうだけど
今の自分、悪くない、結構いいって思った。
きっとそう思える自分の内側が変わったんだと思う。

人前に出るのも怖くなくなりそう。
これから徐々に感じていく変化なんだろうけど。
人にどう思われようと、今の自分はこうだからって、ありのままを許してる。
今までだって、人前に出たり、人に自分を知ってもらうのが嫌だったわけじゃない。
ただ、返ってくるリアクションがイマイチだと
すぐ自信をなくし落ち込みがちでした。

きっとそこは変わっていくんだと思います。