風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

こんな結末

2006-09-28 01:15:38 | 徒然
 昨日、横殴りの雨の中、新宿へ。
8月の初めに面接を受けた会社へ自分の今までの作品を持って遊びに行った。
遊びにおいでといってくれた先輩と、面接の時に私を推してくれた設計部の部長さんに職業訓練でやった製図やパースやら、美大の受験の為に描いたデザインテストの演習やら、数少ないスケッチ、中学時代のデッサンまで持っていった。
以前この設計部の部長さんから「最近どう?」と電話があった時に「アルバイトでは雇ってもらえませんか」と聞いたのだけど、昨日の話では「アルバイトは即戦力」なのだそうだ。
…バイトでも雇ってもらえるのは難しいと思っていたので、その点については大したショックはなかった。

設計部長さんは、私の絵は上手いと認めてくれた。
「でも、内装設計で使う絵というのはちょっと違うんだな」と言って、マーカーを使ったショッピングセンターの内装パースを見せてくれた。
そして、デザイナーのスケッチもみせてくれた。
「今度うちの会社でも、講師を呼んでパースの勉強会をやるんだけど、その教える人には1点透視図法とか、技法を教えるんじゃなくて、スケールとか奥行きとか大まかでいいから、説得力のあるパースがどうやったら描けるかということを教えて欲しいと言ってるんだ」
つまり、技法を覚えてもその時だけしかかけないし、分かりやすい絵が描けるとは限らない。どうすれば分かりやすい絵が描けるかが大事なのだということらしい。そして、分かりやすい、直感的に5分くらいで描いたパースやスケッチというのは線がシンプルで簡単そうにみえるけど、実はそれを描くのにはその空間を把握する力や経験がないと描けないらしい。そしてそれを習った図法で描こうとすると、とても5分では描けない、むしろ直感的だからこそ描けるのだそうだ。

 深いです。面白い。

直感的に描くことは得意なほうではないか、形をとらえるのは得意なほうではないかと思っていた自分にとって、今回の訪問はある意味の挫折だった。
でも大変ありがたいことに設計部長は「またいつでもみてあげるよ~、仕事の斡旋はできないけどね(笑)」と言ってくれた。
確かに私は建築の学校やどこかの組織に継続して在籍しているわけではないけど、去年お世話になったアトリエ系設計事務所で出会った方々、内装監理室のみなさん、面接をしてくれた設計部長のHさん、ゼネコンの所長や事務のMちゃん、他にも色んな人に尻を叩かれ、気にかけてもらい、育ててもらっている。
もっと遡れば今の私に至るまでに送り出してくれた、介助派遣事業所、園芸店、職業訓練の縁が私を育ててくれてきた。

 ありがとうございます。

 そして厳しいけど、優しいI先輩に、感謝です(泣)。

 また、今回遊びにいって、設計の仕事に就くことのハードルの高さを実感した。
今まで設計の経験なんてないんだから、それで中途で採用されるなんてまず難しいのはあったりまえだけどさ。
またひとつ現実を知ったというか…
さて、どうすっかね…
この先どうするか、不安になったってしょうがないからなぁ。

 そして今日は現場事務のアルバイトの詳細について、直接所長から説明を受けるために事務所へ行った。ショッピングセンターの現場とは規模や雰囲気があまりに違うので軽くカルチャーショックのようなものを受けた。でもゼネコンの所長は以前の現場で一緒だった人なので全くの不安ではないのだけど。そして電気屋さんも前と同じ会社が入るらしく、人は違うらしいし、常駐はしないという話だけど、知っている会社でちょっとほっとした。
 
 10月からマンションの現場事務兼CADオペレーターとして働きます。
勤務日や給与の条件など、私の希望が全部通ってしまい、少し恐ろしい。
今度は現場事務ってどんなことをどんな範囲でするのか、大体分かっているから少し気が楽だ。内装監理室ではなくて、ゼネコンという立場になるとどう違うのか、ちょっと楽しみ。あとCADを使って図面の修正などもすることになるらしく、これは内監の業務としてはあまりやらなかった事だからこの機会に身につけたい。

 全然関係ないけど、昨日は『サンドゥ、学校へ行こう』という韓流ドラマのDVDを13~16話(で完結)夜中にみてしまった。
2年前くらいにドラマチック韓流というテレビ番組で昼の10時ごろ放映していたのだけど、これが純愛だけどコミカルなドラマで吸い込まれるようにみていたのだ。パソコンテレビGyaoでも去年の今頃放映されていたのですが…、今まで最後の方はいつも見逃してしまい、どんな結末になるのか知らなかったのだ。

そしてそれをつい3日前にレンタルし、昨晩みたのだけど…
あまりに哀しい終わり方で、とても落ち込んだ。
もう憐れになるくらい重く、複雑な恋の障害を主人公2人は明るく乗り越えていくから、ハッピーエンドになるのかと思いきや、もう純愛の悲劇なんですよ。まぁある意味ハッピーエンドなのかもしれないけど、観てる方としては『東京ラブストーリー』を見終わった後のような後味に似ている。韓国のRAIN、コン・ヒジョンという俳優がいい、そして子役の女の子も出演者みんな演技が上手い。迫真の演技だから、ものすごくその世界に入ってしまって凹んだ。
特に、今みるんじゃなかったと深く後悔した。

 ちなみに今日は帰ってからキャメロン・ディアス主演の『イン・ハー・シューズ』を観た。これは心に残るいい作品だった。観終わった後、穏やかに清々しくなれる作品です。今みてよかったと思った。

気が付いた

2006-09-26 13:33:57 | 徒然
 あまりにも体がつらいので、スーパー銭湯の露天風呂に行くことにした。

「なにやってんだろう」って思いながら、車の中でかけるCDを一枚適当に選んだ。
私はもう大丈夫なんじゃないの?って思いながら、この重苦しい気持ちはなんでなのか考えながら、まだ売れ始めた頃のAIのアルバムをやけくそにかけた。

 聴いたことある人いると思うけど、のっけから暗闇の中から真っ赤な炎に包まれて這い上がるような、そんな不死鳥でもイメージしそうな、刹那さとパワーのある曲なんですが、重厚感のある包み込むサウンドとAIの何層にも重なるような太い歌声が私の中の重苦しさをふっとばした。

 何度もパンチをくれられたような、そんな感じだった。

 
 もう、行かなければならないって感じでしょうか。
自分の足で、立ち上がって、歩き出さなきゃいけないって思ったってことです。
もうそのときがきたんです。

最初、失恋を自覚したときのショックの一発の痛みで一度倒れて、痛くて痛くて泣いてた。
でも、それから倒れたまま、少し動かないでいた。急に立ち上がることはできないし、その時間は必要だったと思う。
でも、少しからだが回復して、いろんな人に支えてもらって、立ち上がる力が戻ってきた。その間、何度も記憶をリバースして、その中をさまよってた。
彼と過ごした場所に何度も行って、からっぽのその空間を見に行った。
眼をとじればまだ空気感や声や、においや、そういう感覚が思い出せるから。
二人で一緒に手をつないで歩いた道はここだったけ?と思い出を必死に頭に刻みつけた。
お付き合いしてた期間はとても短かったけど、その時間はとても濃いもので、
生活のいろんな一コマで、楽しかったことを思い出す。

 一日として、思い出さなかったことはない。

でも、でも、もう戻ってこない。
私は思い出を大事にしようと思ううちに、過去の中にうずくまっていた。


 もう、頭にくるけど…って誰に頭にきてんだかわかんないけど、
私のなかじゃちっとも終わってないんだよ!ふざけんなーーーーッ!
なんなんだよーーーー!!!!!

 もう待たないって決めたけど、そこから前に進めるようになっちゃたじゃんか。
時間をつかさどってる誰か?神様?もう前にいけってことでしょ
なんて残酷なの。

なんで、もっと楽しい時間を過ごしたかった。
あの時間はなんだったの!!!
一体、あのときにくれた言葉はなんだったの!!!
一番腹が立つのは、そんなあんたを嫌いになれないってことなんだよ!!!!

 待つのはやめた。
 
 それは前に決めた。

 イヤだけど、自分のために、前に進む。

 そうしようとすると、涙がとまんないんだバカヤロー!!!!
 でも、うずくまってるのは辛いんだよ。前に進むしかないんだよ。
 
 忘れたくないし、こんなに大好きだったことも、忘れたくない。

 ふざけないで・・・
 あなたは、とっくに、前に進んでいたってのに。
 その、違う方向を向いてしまった瞬間、あなたの気持ちの切り替えたときの心境が少しわかるよ。

 まっすぐなあなただから、そうやって背をむけたんでしょ。
そういうところも「らしいな」って思ってしまう私だってことを、あなたは分かっているくせに。

 ずるい。

 時の使者っていうのがいるんなら、さっさと私を未来へ連れてってよ。
わかったから。もうよくわかったから、もうあれは過去なんだって。
歩いていくから。歩けばいいんでしょ!!!

よく、わかったから・・・

眼・肩・腰・首が痛すぎる!!!

2006-09-25 16:18:56 | 徒然
 背中が岩盤のようで、こめかみが破裂しそう。
一体なんなのーーーー!!!眉間にしわがよる!!!
こんなにつらいコリは初めてかもしれない。
歩いてるだけで、たってるだけでつらい。
たまりかねて、クイックマッサージへ…

少し楽になったけど、やっぱり眼の奥がずーーーんと重い。
頭が痛い。
ひどくなると、吐き気がするらしい。

今日は歯医者へ行ったのだけど、その帰りに花を買い、
家に帰って鉢植えの手入れをしたら…
だいぶラクになった。
陽にあてず、亜細亜雑貨屋の店内に置いてたため、弱ってしまったワイヤプランツとブーゲンビレアの鉢を久しぶりにみたら、やつらは葉っぱを増やしていた!なんという癒し。植物ってすごい。

 眼の奥の鈍い痛みは眼精疲労によるものということで…
これからはしばらくパソコンと携帯メールなどで液晶に向かう時間を1時間以内にすることにした。そして寝る前は副交感神経が働くように、PCはやらない、携帯は電源オフ、お風呂に入ってあったまったまま寝る、寝る前に食べない…を実践しよう。

 ってブログに書いてる場合じゃないんですが。

 もうこんなにつらいのはイヤだ。

 

ねぎ畑と西の空

2006-09-24 23:13:57 | 徒然
 今日は父の実家と今年5月にこの世を去ったJ子叔母さんの家へ行った。

埼玉県深谷市は深谷ねぎで有名なのだけど、ねぎ畑が綺麗だったー。
夕方、親戚回りをしてから両親と弟は叔母の家で休んでいたのだけど、
私は17時すぎにぶらっと散歩に出ることにした。

 本当にいい気候でしたね~、今日は。

途中、ガソリンスタンドに併設されているドトールを見つけ、そこでコーヒーを一杯。
ドトールにたどり着くまでのまっすぐな道を歩きながら、夕焼けの美しさにため息が出た。
リリリリリ… 虫の音、枯れ草からカサカサっという虫の気配
西の空を見ればピンクがかった水色のグラデーションの空に、
秩父の山の稜線がくっきりと浮かび上がり、雲は鮮やかなオレンジ、
遠くに見えるビニールハウスと畑の縦じま、横じま。
なんて、ほっとする、気持ちのいい景色なんだろう。
田舎といってしまえばそれまでなのだけど、安らぎをくれる。

コンクリ舗装されていない小さな用水路があり、水の綺麗な水面に空の夕焼けが映って、ほとりに真っ赤な彼岸花が咲いてた。
本当にお彼岸の時期に咲くんだな…と改めて思った。
その花の旬の一瞬に立ち会えることが嬉しくて、思わず写メールを撮った。
小さな秋みつけたってやつです。
おお~と感動していたら、よく他の用水路や水辺、路地などを見ると結構いっぱい咲いていて、単に気付くのが遅かっただけだと気が付いた。

真上の空を仰げば、視界の左側にキンモクセイの花。
強い香りを通り過ぎ、
また西の空に目をやるとさっきより空のピンクが青っぽくなっている。

秋の風が涼しく、優しい。
こういう美しい景色や季節の移ろいを感じてしまうと、切なくなってしまうのはなぜだろう。
いつか友達が言っていた「それは、彼と一緒にみたいと思うからじゃないかな」
同じ気持ちを同じ時に共有したかったってことかしら。
だとしたら、これからの季節はしみるなぁ…
人を好きになると、好きな人のそばにいたいって思うものなんだなぁ…と今更ながら痛切に感じます。
書いてて寂しくなるな

 春・夏のうかれた季節はあっという間に過ぎて、秋にやっと振り返る時間ができる。
恋をしている時は、夢中で、振り返る暇もなく瞬く間に過ぎていくけど、
失ったその時間を振り返る時間は一つひとつの想い出がふとした時によみがえり、
幸せだったその時間がどれだけ大事なものだったのかを感じることができる。
駆け抜けた時間に得たものを経験として、反芻して、自分を豊かにする季節が今なんだろう。

 最近、人と会う機会を増やしているものの、自分の気持ちを整理したり向き合うことから逃げていた。そしたら…なんだか頭や肩や腰が妙に凝って、あっという間に疲れやすくなった。
 
 そして、ドトールで一人コーヒーを飲み、簡単に日記を書いて、叔母の家に歩いて戻ったらだいぶ気が楽になっていた。歩いて体を動かすこと、気持ちを吐き出すこと、思いを伝えること…そのリズムが体にいいようだ。

 往復徒歩40分のお散歩、+20分のコーヒーブレイクタイムは完全に自分の為の時間で、それがあるのとないのではこんなにも違うのかと思った。
途中、夕焼けが心に残ったので、ドトールの近くの歩道橋の上でスケッチをした。
スケッチは風景のメモ、忘れたくない感情の表現の切れ端で、そこにエッセンスと臨場感がある。小・中学校の写生会で描いた下書きはバババーっと一気にかきあげ、同級生に「何コレ?」とのぞきこまれ、聞かれてしまうほど、私にしか分からない絵になっていた。でもそのぐちゃぐちゃなスケッチでも教室に返ってからも頭の中でイメージができているからか描けるのだった。写生会なのに、ちっとも写生してないんですけどね。
 
8月に入って読んだ『日本画の技法』という本でスケッチの意味を知ってから、気楽に描いてみようという気持ちになった。
「この感動を忘れたくない」という思い、残したいという気持ちと過ぎていく時を感じる焦り…
ならば走り書きのメモでもいいから残せばいい。
そのメモはきっと私の財産になる。

 彼岸花を「彼岸花だ~」と改めてみて感じ入るのは、今この心境で、散歩をする気になった「今」だからこそなのだ。感性を磨くというのは、色んな人生経験の場面とセットなのではないかと思った。

 田畑を見ながら「自然の本質は放っておけばその秩序は崩壊へと向かうこと」と何かの本に書いてあったような気がする…なんてことを思った。

・人の手によって耕されて整然としたねぎ畑を見て美しいと思うことと、
 暮れていく夕陽を見て美しいと思うこと
・ありのままの自分と、
 ありのままの自分を認めつつ自分のいいところを磨いて努力する自分
・自然と
 秩序
・屋久島の照葉樹林と
 京都の大徳寺高桐院の庭
自然のありのままと人の手によって作られたもの、どちらも「きれい、美しい、楽しい(趣があるってことね)」と感じる。どっちも「好き」な自分はどんな生き方をしたいのか?ビーナチュラルを目指すのか?洗練された美しさを目指すのか?…自然と秩序の関係って?!その考え方は自分の生き方にどう活かせるのか。

 何が美しいか、自分の生き方と進む方向について考えをめぐらせた散歩道なのでした。
その答えは、自然の美しさを知らなければ、洗練された美しさを出すことはできないということだった。そして洗練されたものの一例をみる時、そこに自然への愛情を感じることができる。そこで感じるものが強ければ強いほど、「洗練された美しさ」の優れた設計図が描かれていて、原点となった「自然の美しさ」までを解読することができる。デザインするってそういうことなんじゃないか。そしていいデザインをみて、感じることは自分の「洗練された美しさ」の表現の参考にできる。でもあくまでも一例であって、オリジナルではない。自然を感じる環境と心は人それぞれ違うからだ。
いい人生を送りたい、そう考えたとき、今この倦怠感から抜け出すために自分がやることは、そんな自分と向き合う、メモするなど、表現することを通じてありのままの自然な自分の気持ちを残すことで心の中を整理整頓し、秩序だてることなのだった。秩序だてる…そのバランス感覚がセンスなのか?
…とにかく、ひとつ結論がでたなら実践だ。

 18時を過ぎてドトールの窓の外を見たら真っ暗だったのに驚いて、急いで帰った。秋の夕暮れはつるべ落とし…そんなことも実感したのでした。重要なのは「驚いた」という経験だと思う。

前に進む

2006-09-24 02:15:05 | 徒然
 8月の初旬、上尾の現場で一緒だった、ゼネコンの事務の女の子から携帯に一通のメールがきた。

「○○さんの現場の事務やってみる気ない?」

まだ先のことと恋愛とがリンクしていて全く答えがでない時期だったので、
とりあえず考えさせてと答えを保留にしてもらっていた。
そして8月の終わりに「現場事務の話どう?」とメールがきて、結局まだ答えがでず、
とりあえずまだ考えがまとまらず、これ以上答えを先延ばしにするのも申し訳ないので、今回は見送らせてもらう、ということでお返事させてもらった。
正直、ゼネコンの事務も面白そうだった。
内装監理室の事務の方が合っているのかなとは思ったのだけど。
そして現場で仕事ができるということにとても魅力を感じていてやりたいなとも思っていた。あとは、現場事務は一般に求人が少ない。そんな中、今の自分の能力で仕事ができるチャンスだと思った。
ただ、事務が本当にやりたいことではないと思う自分もいた。
だから、今この話を受けるべきか結構悩んだ。


 その後ブログにも書いている、上尾の現場のテナントの雑貨屋での販売員のバイトの話がきて、とりあえず9月の半ばまでということで、働くことになった。

そして9月に入って最初の日曜日、メールをくれたゼネコンの事務の女の子がお店に来てくれた。そして「最後の説得も兼ねてきた」と言って、また現場事務のバイトに誘われた。
勤務日や時間など希望を言ってもらっていいから考えてみて、と。

その後、今度はショッピングセンターのマネージャーから雑貨屋が撤収した後に入るテナントで働いてみないかという誘いを貰った。
「スポーツ衣料・靴の販売」… … …正社員でも、パートでもアルバイトでも、人が集まるまでの期間でもなんでもいいからやってくれないかというお誘い。
今までの流れを知っていて、しっかりしている人ということで、白羽の矢が立ったというわけなんだそうだ。
お給料も雇用形態も交渉できて、しかも店を任されるという条件は悪くない。

 でも、この話で興味があることといえば、
①自分が中心となって店をまわせることと
②社員で働けること
③勤務条件など有利な条件を提示できそうなこと

 結局、お断りさせていただいた。
だったら、現場事務のバイトの方がいい。
「そっか、次誘われてるのか~。いや条件はいい話だと思ってさ。
 気つかわせちゃってごめんねぇ」
内装監理室に来ていたときは、怖い人だと思っていたショッピングセンターのマネージャーは、断りの電話だというのにとても優しく対応してくれた。
「お役に立てなくてすみません」
「じゃあもし、友達でやりたいっていう人がいたら教えてね」

そして、恋愛と先のことがリンクしなくなって、雑貨屋のバイトが終わって、
今月20日、ゼネコンの女の子にメールをした。
「現場事務の話ってもう埋まってしまったかな?」
すると
「まだ事務席空いてます!」というお返事だった。

私側の勤務条件などの希望を伝えて、会社が採用OKだったらうまくいけば来月からマンションの現場事務の日々が始まる。
他に働き方は色々ある。でも生活の基盤を作ってから考えたい。
それにしてもずっと人の縁でここまで来ているなぁ……ほんとに感謝です。
まだ正式に返事をもらってないから予定が立たないのだけど、
少しずつ、一歩ずつ、自分のペースで前に進もう。

ブッコワス リハビリ カオス

2006-09-23 11:35:35 | 徒然
 昨日は車で大宮へ行き、エキナカの「蜂の家」というお店でお土産用のお菓子を買い、スタバで一服し、車で浦和美園のイオンへ(今年春にオープンしたばかりの郊外型巨大ショッピングセンター)行って4時間ぐらい過ごした。

埼玉高速鉄道「浦和美園駅」はワールドカップでトルシエジャパンが戦った埼玉スタジアム2002の最寄り駅だ。その駅から徒歩10分ほどのところに、イオン浦和美園店がある。郊外型…っていうか、周りは田んぼと高速道路とスタジアムしかありません。

だから、実はゆったりしていて癒しの場でもあることに気付いた。

だって入ってるテナントは170もあり、なめらかプリンの美味しいPastel、ヴィレッジバンガード、ムラサキスポーツ、ユニクロ(ちょっと飽きた感がある)、GAP、マリオファクトリー(ゲームセンター)、エルセーヌ、カフェだってスタバにエクセルシオール、サンマルクカフェ…っていうか、本屋とカフェと雑貨屋と花屋があればだいぶ長居できる。
あとは…新しいので、建物の内装や外装をみてお勉強にもなる。

 16:00~20:30ぐらいまで居て、建物内一巡した。
親戚に持っていく手土産になるようなものを探しながらぶらぶらしたものの…そういうものの充実度はエキナカにはかなわなかった。仕方がないので、KALDIで甥、姪へあげるためのハロウィンのお菓子を買った。

 あとはマッサージの40分コース、初回2980円!を体験し、
 最近寝付けないので厚手のふかふかベッドパッド2980円を買い、
 荷物を車に置いてから
 スタバで部屋の模様替えの案を描いていた。
 現状の間取りと、ゾーニング、と不満な点をふまえて新たに間取りを決めた。
 自室は「憩い」をテーマすることに決定、
 思い切って21インチのテレビデオは撤去して広々使うことにした。

…なんて考えている自分、停滞気味だけど、前向きな気もする。

家に帰って、洗面所の鏡の前にたってみたら、魔がさしたのか、我に返ったのか、
もうひとりなんだと愕然としてしまった。
もう戻らないんだと、あの時間は戻らないんだと、夢だったんじゃないかと、思うくらい…この手から離れていってしまったあの人に、そして自分も歩き出したことに、もう届かないことをふと実感してしまい、
模様替えをする前にまた部屋で泣いた。
今度は一人で泣いた。

 最近自分がわからなくなることがある。
アイデンティティの崩壊なのか、なんなのか、とにかく自分ってイヤなやつだと思うことや、もっとニコニコしてたいと思う自分もいる。
私のやりたいことが、人へのアピールだったことの多さを感じる日々。
どんどんどんどん、本当の自分が小さいことに気付かされる日々。
今まで自分のパーソナリティだと思っていたものが、実は周りに順応するために
身につけてきた生きる術だった、打算だったように思う。
本当は、本当の自分は喜怒哀楽の激しい、臆病なくせに、プライドの高い、世界の狭いところがある。でも勿論いいところもある。それを他の人からの評価に頼っていたのが大きかったのかもしれない。
だから、だからこんなに弱い。
だから、今はぼろぼろだ。
ちょっと刺されれば牙をむく。
優しくされれば涙がでる。

 新しい自分はいっぺん壊してみないと見つからないのかもしれない。
まっさらな自分はいったいどこまで人と向き合えるのだろうか。
もしかしたら、今の私では、私の元を去る人もいるのかもしれない。
無理して優しくしたくない。
無理して笑いたくない。
そんな自分に酔いたくないから。
でもいつもぶすっとしていたくない。
できれば人のいいところをみたい。
人を信じたい。
自分に正直でいたい。
人にも正直でありたい。うそをつかないということじゃなく。
そういう自分が好きだから。

 人の中でしか自分を磨けないのなら、傷つくことは怖いけど、なにもないことの方がつまらないから、色々経験したい。
感じることから自分ができていく。

 自分の再構築、リハビリテーションの季節…
どんな自分になるんだろう?
好奇心はずっと持っていたい。
結局の判断材料は好き、嫌いなんだろうな。

 京都が好き、猫が好き、植物が好き…色々な好きと嫌いのエッセンスが
 私の核を形づくる。

考えをまとめるのは大事だけど、実践しなきゃ意味がない。

 間取りを考える→実際に模様替え

これも一つのリハビリ。
考えて、やってみる。また考えて、やってみる。
そうやって少しずつできていくんだな。

 ああ、あの人に会いたい。でも会いたい人は記憶の中のあの人で、きっと今のあの人じゃないんだろう。 

狂い咲き

2006-09-20 21:42:02 | 徒然
 今日は沖縄の空のような真っ青な青空でした。

駅前のドトールで、気持ちを落ち着かせて、今後のことを考えることができました。
タイトル「将来のこと」
①結婚
②恋愛
③仕事
④やりたいこと

・上記をふまえた、自分の送りたい生活
 貯金、月々の収入、安定性、勤務日

・①~④の優先順位
・向こう3ヶ月、半年の計画
・仕事について、他の業界にも目をむけたら?
・9、10、11、12月の目標
・3年後のイメージ
・今日やること
・日々心がけること

 ひと息つきました。

 夕暮れ時、とぼとぼ家に帰ったら、アララ、門の前に、こんな季節にテッセンが。
「あれっ!なんで今咲いてんの」
「狂い咲きね」
母が犬のレオ(雌)と午後の日差しを燦燦と浴びながら、レオの体をごしごし洗いながら言った。

全然気が付かなかった。
こんなことろでこんにちは。本当は初夏に咲く花だよね。
どうしちゃったの?
やっぱりその季節に咲かないと珍しく、違和感を感じてしまうものなのね。
狂い咲きか。
いいんじゃない、綺麗だから。

今日は友達と飲みにいく。
ヤケは起こさないけれど、なんか色んなことを忘れて飲みたい気分だ。
狂い咲き、きみも初夏の季節が恋しくて、咲いちゃったのかな?

やば…これじゃのんだくれのオッサンだ。

再会の月2

2006-09-20 10:12:55 | 徒然
 昨日は歯医者の予約をキャンセルして…
私が19歳~23歳の4年間、バイトしていたコンビニバイトの仲間とランチをした。
かれこれ、付き合いはもう8年!いつの間にやらそんなに経ってしまったのね。
私は今年27歳になるけど、あんまり実感はなくて、ただ周囲の環境の中で少しずつ26歳とか27歳なんだな自分、と認識することが多いのだった。

でもやはり、悩みごとや話題は年齢相応の内容になる。
けど、そういう悩みをその歳ごとにたまに会って話せるというのはいいことだなぁと思う。
よく、年齢が上がってくると友達ができにくくなると言うけど…
本当にそうなのかしら?
確かに分かり合える人って少なくなってくるのかもしれない。
人付き合いも洗練されてくるのかも…しれない。
でも「袖触れ合うも多生の縁」というように、いつかけいままさんが言っていたように、縁あって出会うべく人として出会うのだから、いい出会いを大事に育てていきたいな~と思う今日この頃です。
といいつつ、そういう出会いを大事にする為にはまず、自分を大事にすることなんでしょうね。

さて、ランチの後、友達とお別れしてからなんだか花を買いたくなって、
東岩槻の駅近くにある「吉岡薔薇園」というところへ車を走らせた。
しかし…昨日は休みで、仕方なく地元の駅前のドトールでコーヒーを一杯いただいて帰ることにした。

すると携帯に一本の電話が…

高校時代の部活の部長からだった。
ちょっと前にどうしてるかな~と思って電話をしたらつながらず、
まぁいっかと思っていたら忘れた頃にかかってきた。

そして夜デニーズでお茶することになった。
いやーーーー
もうほぼ1年半ぶりで、去年の2月に剣道部のOB会で会った時はあまり会話という会話をしなかったので、懐かしいの域だった。
彼も色々とあったようで、なんだかしみじみとした語らいになってしまった。
お互いに「円くなったねー」「二十歳ぐらいに今の会話してたら(言い争いで)もみくちゃになってたかもね」なんて話をしていた。
彼はPT(理学療法士)として病院で頑張ってるらしい。
「高校時代にさー顧問のN先生が言ってたこと、
社会ではこんなこと絶対おかしいだろっていうようなことがまかり通ることが沢山あるんだなって、マジで痛感…すんだよね」
「でも社会人として抑えるところは抑えてそれに対処しなきゃいけないっていう。
オレとかけんの親父さんってさ、すげぇなって思うよ。それおかしいだろってことがさー、まだ自分が未熟だからかもしんないけど、いちいちひっかかるんだよ。」

父親の偉大さって確かに、今年の初め~春にかけて、痛く感じた時期があった。
一家の主として家族を養い、社会人として色んな葛藤の中で仕事の技術を磨いて、愛する人を守りつつ二人で成長して…こういう娘のワガママやなんかをさらりとかわす…余裕というか。
寝巻きでバカボンみたいな格好して、ごろりとして、母に甘えるだらしない父に見えても、
実はここに至るまで必死で働いてきたんだなぁと思うと、すごいなと思う。

「たまには連絡くれよ、でもこの間電話きたときはびっくりしたけどね。はぁーン?って」
「M君がくれないっていうかさ、連絡を拒否してるのかと思っていたよ」
それがM君らしいと思っていたからね。
彼は同期で男子がいない。
だから、部活の話ができる人がいないんだよねと言っていた。
彼は明日も仕事だよ…と弱った声で言っていた。
またの再会を約束し、お別れした。
なんだか昨日は友達2人に会ったせいか、興奮してなかなか眠れなかった。
今は会いたい人に会い、行きたいところに行き、話を聞いてもらいたい人に聞いてもらう、そんな風に過ごしている。

雨が降る

2006-09-18 00:02:21 | 徒然
 なかなか、すぐには立ち直れないものなんだなと、想い、思う、重い夜。

 降り出した雨に、さす、傘もなく、濡れて帰る帰り道…

 2ヶ月前は電話をくれたのに、待っていてくれたのにとつい思ってしまう寂しさ。

 秋の涼しさは、春の暖かさよりもずっとこたえます。

芸術の秋

2006-09-17 00:48:55 | 徒然
 今日は今までの事、これからのことを整理し、計画を立てるために時間を作った。
いつもの喫茶店で根つめていると、携帯電話に一本の電話が…

いつも何かとお世話になっている人からだった。

たまたま近くにいるというので、ご飯をご一緒することになった。
失恋をしたと言ったら「いいことですね~」と言っていた。
その人は…人生で何にもないことのほうが悲劇だと言っていた。
さすが、人生の大先輩だわ。
「色んな経験して、色んな人の話を聴くと、人生って深いなって思うでしょ?」

確かに、私は王道と言うか、正論というか、そいういう「恋愛とは、付き合いとは、結婚とはこうあるべき」といったようなステレオタイプの価値観しかなかったのかもしれません。

 何はともあれ、その人とも久しぶりの再会を果たし、ゆっくりお食事とお酒をいただいて有意義な時間を過ごすことができた。先のことを考えるための指針にもなった。

 さて、これもまた昨日のテレビで観たのだけれど、NHKの「美の迷宮」という番組で竹久夢二が取り上げられていた。今月に入ってテレビで竹久夢二の特集を組んだ番組をみたのはこれが2度目だったので、最近夢二ブームなのかしら?と思ったら…9月1日が竹久夢二のたち日らしい。憂いをおびたロマンのある竹久夢二の世界を鑑賞するのは芸術の秋にはぴったりかもしれない。

 番組の中で夢二の最高傑作と言われる『黒船屋』という作品を竹下景子とはなわと京本政樹が鑑賞するというシーンがあった。
この『黒船屋』という作品は、夢二の最愛の恋人であり結核をわずらって25歳でこの世を去った「彦乃」への想いが描かれたもので、抱かれている黒猫が夢二自身なのだそうだ。しかし彦乃への想いを描きながらこのモデルは「お葉」という恋人なのだそうだ。

 なんだか、複雑ですが、この絵の持つパワーはすごかった。
テレビを通してからもその刹那さがひしひしと伝わってくる。
もう、本当に絵筆を握る夢二が女性のその白い肌の色を塗り重ねる時の想いが伝わってくるような、そんな絵で…私はびっくりしてしまった。
その想いの強さ、それが伝わる作品が名作であり傑作なのだろう。
そしてその最高傑作はその作家の人生をぶつけたものであり、技術うんぬんではなくて生き方そのものの表現なのだと思った。

 竹久夢二の作品はとても美しく、魅力的だけれど…
美しさを求めることと幸せとは違うのではないかと思った。
…でも、それもまだ、私の凝り固まった価値観をものさしにしているからなのかもしれない。