風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

みなぎるエネルギー

2006-02-22 22:31:39 | 徒然
 ドドドドドドドドドドドドド
 カーンカーンカーンカーンカーン
 ぶぉぉぉぉぉぉぉぉーーっ
 ガタガタガタガタガタ・・・・・事務所が揺れる。
 
 多分本当の地震が起きても、ここにいたら相当の大地震でないと気が付かないだろう。
 とにかくすごい。
 ものをつくる現場にはエネルギーが満ち溢れている。
 そして規模がでっかいから巨大なエネルギーが生まれているのだ。 
 
 今日は朝、事務所に一番乗りである。
 やった…嬉しい。誰もいない事務所に一番乗り。それだけで気持ちが晴れた。
今朝は最寄駅発の電車で座って発車を待っていた。すると目の前を見覚えのある人が…10月まで都内の事務所まで通っていたときに、いつも同じ電車に乗り合わせる夜会巻きのおばさんが目の前を通り過ぎた。
私も夜会巻きのおばさんも、乗り遅れまいと駅に向かう道からいつも走っていた。
あまりに毎日一緒に乗り合わせるので、私が勝手に親近感を感じていた。

 そのおばさんの姿を数ヶ月ぶりに見た今日、なんだか、元の生活のリズムに戻ったんだなぁと、小さなことに感動していた。
ほんっとに小さなことの積み重ねだけど、毎日の習慣はその人の人生をつくる。一針一針、あみものを編むように。
だからそのおばさんと同じ時間の電車に乗ったということは、また私なりに進みだしたんだなと、自分の変化を客観的にみたのだった。

 私の日課は、
ごみ捨て、机拭き、OA機器の電源を入れること、換気、灰皿洗い、ポットのお湯の交換。そして今日は一昨日駅前のスーパーで一束200円で買ったピンクのバラとスイートピーとシダを入り口付近に活けた。
これをやりたくて朝早く行ったのもある。
私はタバコを吸わないので、タバコを吸う人がタバコを買う感覚で、疲れた時などは特に花を買うことにしている。
あとは、電話の応対、来客の取次ぎ、資料作成、ファイリング…いたって普通の事務である。

 さて…今日は留守番なんて聞いていなかったので、「保健所に行ってきます」といわれたときには目が輝いてしまった。
現場を窓から見放題ですよ! 
すごいすごい!特に気になる機械があるのです。

ぶおっっと黒煙を噴く、赤い、四角い箱型の大きな機械。一体あれはなんなのだろう?でもなんだかいつぶおっと噴出すかわからないところが面白い。
大型のクレーンが鉄骨を持ち上げて、その鉄骨を接続するために人が別のクレーン車に乗って待機している。鉄骨を吊るクレーンの首には「合図は一人で正確に!」と毛筆っぽいフォントで縦書きででかでかと書いてある。
本当に、安全第一です。現場で作業をしている人たちは体はって、危険ととなりあわせで働いている。どうか事故などおこりませんように…。

 さて、赤い機械についてはまた次回詳しく調べて書きたいと思う。
それにしても、鉄骨だけの建物はとてもワクワクすると思ってしまうのは私だけだろうか?だって、落下物を防ぐネットが天井にかけられ面白い造形を作っているし、鉄骨の柱と柱の光と影の折り重なる空間や、働くおとっつあんたちが角材を肩にかついで歩いていたり、2人並んで鉄骨の柱の間を歩く後姿なんて、もうめちゃめちゃ渋い。
絵になるのだ。

 そうそう、留守番の間にスケッチも書いてみた。でも興奮してまとまりのない絵になってしまったのでほどほどにしておいた。また描く時間はある。
でも、一日いちにちどんどん変化していくので、ぼーっとしていると見逃してしまうな。
 音や振動、巨大なエネルギーを発する機械、迫力のある景色などを五感で感じ、刺激を受けて好奇心をかきたてられるなんて、私はやっぱり幼いなのかな。でもこの現場での見る物聞く物が新鮮で、貴重な経験になると思った。

 ちなみにお留守番の間に事務所のトイレにTOTOのウォシュレットが取り付けられた。
…贅沢じゃない?っていうか無駄じゃない?あったらそりゃいいけど、なくても一瞬ヒヤッと冷たいのを我慢すればいいだけじゃない。だったらもっと欲しいものあるのにな。…といいつつさし当たって、私が欲しいものといってもペンたてとか、あえて揃えなくてもいいようなものなので自分専用のは持っていくことにした。
「贅沢ですね」と言ってみた。
これも自己主張。もちろんソフトにね。

実は私・・・

2006-02-22 02:04:39 | 徒然
 今日はバイト2日目、朝から気持ちが上がらなくて、体も重たくて布団を出てからもホットカーペットの上でごろごろしていた。
どうしてこんなに拒否反応が出ているのだろう?と考えたけど、答えなんかでなかった。

でも昨日の自分よりは進歩したいと思った。

女の人がお化粧をするのは、単に美しく見せようとするのではなくて、自分に気合を入れるためでもあるのだと今日思った。
やっぱり顔立ちとかそういうどうにもならないことじゃなくて、その、綺麗にしていようという気持ちの張りが顔にでて、お化粧をするという行為そのものが自分を奮い立たせる。そういう気持ちでパタパタしていたら気持ちがしゃんとした。
不思議だわ。

とにかく自分自身を律する意味でも、現場ではまずあいさつを心がけた…って当たり前ですが…。トラックの搬入口に立っているおじさんや、一体何人いるのかわからにくらい沢山いる鳶のおじさんやお兄さん、通りすがった人、すれちがった人、とにかく軽くでもあいさつ。

 今日は内装監理室には2人、電気工事の人がきた。
1人目の人には自己紹介するタイミングを逃してしまった。
しかし2人目の人には自分から名乗ることができた。
そしたら名刺をもらって、「あの、たまに遊びに来てもいいですか?ヤローばかり11人で息がつまりそうなので…新鮮な空気を吸いにきます」
と、逆ハーレム状態かと一瞬浮かれそうになるお言葉を頂戴した。

私もなんだか肩に力が入っていたので少し気持ちが和らいだ。

とにかく、顔と名前を覚えてもらい、私も顔と名前を覚えて自分から声をかける。
それも仕事だし、人間関係の基本なのだと思った。
まだ電話の応対も1度しかしていないし、取次ぎもあまりスマートにできなかった。
まだ私ができることなのに、所員の人にやってもらったことなどもあり、
(お弁当の注文や宅急便で届いた細かいオフィス用品の分配など)そこは反省です。明日は直そう。

 さて、現場の内装監理室には私の机、そしてマイパソコン、更にマイロッカーがあり、マイ名刺も作ってもらえる。名刺なんて、持ったことないので発注してもらえることを聞いたときにはかなり感動した。
本当はそれだけでもう飛び上がるほど嬉しかったのだが、そこは抑えた。

 とても後ろ向きなことを言うようだけど、実は、ショッピングセンターの内装設計にあまり魅力を感じていなかった。
だって、でっかいショッピングセンターってもうありきたりだし、時代遅れだと思った。
設計事務所も今までいたアトリエ系とはまた違う、設計、施工、不動産ソリューションの部署をもつ中規模の事務所だったので、なんとなく私には合わないんじゃないかと思った。
もう量より質の時代なのに、なんでこういうのを創るんだろう?
そんなことを考えて、店舗自体のオリジナルの個性やデザイン性、こだわりなどを感じられない建物なような気がして、ショッピングセンターの建設自体にあまり興味が持てなかった。

でもだからと言って身が入らないのは完全に私が甘いのだというのも分かっていた。
だから見方を変えてみた。
いくら大衆的すぎるなんていっても、安いお店だったら、なんでも揃うお店が身近にあったら行くよなって。
例えば自分が一人暮らしをしていて、その近所に生活雑貨や食料品などが安く買える場所があったらそこに行くだろう。
建築雑誌に載っているような建物を見て、かっこいいなとか雰囲気がいいなとか、こんな家つくってみたいとか思うけど、そういうものとは違っても、ショッピングセンターは建物自体ではなくて、その営業が生活を創造するのに役立つ機能をもつ。だったら魅力はあるんじゃないのか??ショッピングセンターがどうこうより、まずは今必要なのは自分ができることを精一杯やることなんじゃないか?

そんなふうに考えをめぐらしてみたら、少し気持ちが切り替わった。
昼休み、外に出たら鉄骨4階建ての建物がでーんと目の前にあって、迫力あった。
今日は事務所の合鍵をもらった。明日は朝一番乗りでいこ!

焦らず、一歩一歩だ。

雨の現場

2006-02-20 23:27:10 | 徒然
 今日はバイト初日…であった。

雨、冷たい雨… 
そんな中、大型ショッピングセンターの赤褐色の鉄骨の骨組みがずーんと建っている。クレーンなどの重機が動き、ヘルメットをかぶった作業服の人が雨に打たれて作業していた。

私が勤務するのは内装監理室という、ショッピングセンターのテナント側の内装設計についてショッピングセンター側として調整をするという事務所なのだ。
要はある程度の決まりの中で内装をやってね、というのをテナントに入る企業に伝えてあがってきた内装プランをチェックし、調整をはかるところです。

 建設中のショッピングセンター自体は埼玉にあるので自宅からそれほど遠くもない。
だが今日は打ち合わせがあるというのでまず新宿にある設計事務所へ行った。

打ち合わせで自己紹介をしたあと、話を聞いていたのだけど…、
不覚にも眠気が…

今までいた設計事務所とは所員の人も全然違う感じだった。
なんだかとても心細くなった。

これから内装監理室で一緒に仕事をするのは若い所員さんと、内装監理業務のプロの人だ。
お昼ごはんも一緒に食べたけど、あんまりしゃべれなかった。
どう入っていっていいものか…もやもやもや
考えないようにしていたのに、逆にあれこれ考えすぎて、疲れてしまった。
電話も一回だけ鳴ったのに、取れなかった。なんのためにいるんだ私。
雨の中バスに揺られて大宮駅についた時ものすごくほっとした。

 お風呂に入っていて、また母が乗り込んできた。
私が「今日は疲れた…」と言ったら、

「そんな初日からなにいってんの」
「働くってのは疲れて当然なの」
「弱音はくくらいならやめちゃえ」
「人間やめちゃえ」
とまで言われた。

 人間やめちゃえはないでしょ?仕事やめちゃえならまだしも…
といいつつ爆笑してしまった。それって、頑張れってことだよね。
そんくらいの覚悟がいるんだよってことか。
「1週間もすれば慣れる」
「一晩眠ればなおる」
って、母は強しですよ。

 あと、どうやら自分の身を守るのは自分しかいない、そんな環境なようです。
しっかり自己主張しないと、流されないようにしないと、飲み込まれてしまう気がした。

健康第一!

2006-02-19 22:14:41 | 徒然
 最近インフルエンザが流行っているようですね。
私の周りにはかかっている人がいないのですが…って今もっぱら家にいるからだ…

でも、最近寒い日に朝目覚めると寒気やだるさがある。
起きてしまえば結構調子がよくなるのだが、何となく不安になる。
もうすぐバイトが始まるっていうのに、インフルエンザや風邪などにかかってたまるか!ってのよ。

国立感染症研究所のホームページを見たらインフルエンザの予防法は、
①ワクチン接種
②手洗い、うがい
③栄養バランスの良い食事、休養
④部屋の換気、掃除、乾燥を防ぐ(加湿器やマスクなどで湿度を50~60%に保つ)
⑤疲れていたり、睡眠不足の時は人混みはいかない
…ということらしい。

やはりワクチンを打つことが一番手っ取り早いみたいだけど、インフルエンザには
大きく分けてA、B、Cの3種類あるらしい。A、B型が主らしいが、これは数種類のワクチンを打たねばならないということですね。
なんとなく、日常の予防策で予防できるならそれで乗り切りたいなぁ。

体力をつけ、抵抗力をつけることが大切=良い生活習慣をつける ってことですよ。
それは風邪、インフルエンザ予防に関わらず、今の私のテーマですよ。
まったく、不規則な生活をしていたのでよい機会です。
限られた時間と資本(体とお金)を有効に使うっていう訓練になるからね。

 そして、そのためにはなるべくクヨクヨと悩まないことが大事なんだと思った。
どうしようって悩んでいるのは自己愛なのだと、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之の本を読んだら書いてあった。
ここ数ヶ月進路を模索していて、自分の壁にぶつかってみて、それはそうだなと思ってはいたけれど、あと体で感じたこともあったんですよ。

 面接の結果がでる前々日、もやもやしてる私を、はるちゃんが誘い出してくれて、ロック・クライミングをしてきました。
といっても屋内のジムでやるクライミング。
もー!奥が深いですよ、クライミングは!
命綱を使って、高いところまで登る「トップロープ」と、低い壁でロープなしで登る「ボルダリング」というクライミングを体験してきました。
ボルダリングの壁は、自分の力が頼りって感じだけど、トップロープは下に命綱を持っていてくれる「ビレヤー」という人がいて、この人を信じていれば高いところまでいくのは結構楽しいって思える(高いところが苦手な人は怖いそうです)。
ただ、十分注意しないと10メートルも上のところまでいくので大変な事故につながる危険もある。へたすると死んでしまう。

 はるちゃんの信頼するクライマーSさんにビレヤーをしてもらい、私はトップロープで登っていたら、Sさんに「ほんちゃんの登り方はダイナミックだね」と言われた。ちなみにはるちゃんはやっぱり上手で、力で登るのではなく、体をうまくつかって登っていた。クネクネと登るのではるちゃんの登り方(ムーブ)は「エロい」と聞いていたが、確かに色気のある登り方だった。
私はダイナミックって、どうダイナミックだったんだろう?

 話がそれてしまったけど、ロープを使わないボルダリングの方はもう、数回登ると腕の肘から下がパンパンに張って力が入らなくなる。
だって、垂直な壁だったらまだしも、手前にぐいっと傾いている壁もあるんですよ。完全に重力に逆らって登るわけですよ。

 何度かチャレンジしていてはるちゃんにも、Sさんにも、ジムのスタッフの人にも言われたのが、
「腕の力だけで石を掴んで体重を支えようとしないで」
「次にどの石をとるかルートをあらかじめ見ておいて」
どういうことかというと、同じところで次どうしよう??って迷って悩んでいるとそれだけですごく体力を消耗してしまうんだそうです。
実際そうだった。
そして、ひじをまげて手だけで石を掴んでいると次の手がでない。
だからブラーンとサルみたいに腕を伸ばして、足で蹴る力など全身をつかって登るんだそうです。
スパイダーマンみたいに。

 それって、人生や日常生活にも置き換えられるなぁとクライミングをしながら思ってしまった。
同じところで次、どうしようじゃなくて、ルートを考える。そして手を伸ばす。
ずっとこれから先どうしようって悩んでいるんじゃなくて、まずやってみる。
登りたいならルートや難易度を変えて何度でもチャレンジする。
その次は少し難しいのに挑戦する。
その繰り返しなんだなって。
少なくとも1回のトライで体力を消耗するより、失敗しても何回もチャレンジする方がよっぽど成長すると思った。

 「まるで人生の縮図のようだね…」とぼそっとつぶやいてしまった。
はるちゃんはSさんに私を紹介する時に「悩めるほんちゃん」と紹介したそうだ。
はるちゃん、Sさん、ちょっと落ち込み気味の私を誘い出してくれてありがとう。大変よい経験をさせていただきました。
ちなみに写真に写っているのは私ではありません。私はもっとダイナミックなはず。

精神の健康も鍛錬も、インフルエンザの予防には欠かせないと思う今日この頃です。

新しい道

2006-02-17 02:32:30 | 進路のこと
このところ思うところをぽんぽん調子よく書いていたのだけれど、最近いろんなことがあって、煮詰まり気味です。
思うこと感じたことの密度が濃くて、しかもそれが沢山あるときってなかなか書き出せないものだ。

 ちなみに今日は…お世話になった設計事務所のつながりで引き合わせてもらった人にバイトを紹介してもらった!大型ショッピングセンターの建設現場の事務所内にある、内装管理室というところでの総務や事務の仕事。

もう昨日、今日ほど今までいかに私自身が安っぽいプライドを持っていたのかということを思い知ったことはない。親に対しても、周りの人に対しても、「自分ひとりでなんとかしてみせる」なんて言っておきながら結局周りに世話になり、何にもできずに臆病になっていた。
力がないなら助けを求めて後で自分が人を助ける立場になればいい。お金がないならなくてもできる方法を考えるか、力を使って得ればいい。簡単なことだ。
どうしようじゃなくて、どうするか…ですね。
多分頭では分かっていても実際はできなかったことだ。

もう自分ひとりじゃどうにもならないくせに「自分ひとりでなんとかする」なんてくだらないプライドなんていらない。
自分の為に、断られるかもしれなくても頭下げて、「お願いします」って言うことは、最初はすごく勇気がいったけど、この数日それを実践してべつにどうってことないことだなと思った。それが本当の成長や経験になるのだと。

 さーて!心機一転、月曜日から新しい日々が始まるのだ! 

お返事

2006-02-15 02:07:30 | 進路のこと
 2月4日に受けた面接の結果が今日きた。

先週中に連絡をくれると言っていたのに、月曜日になってもかかってこないので、昨日こちらから電話で問い合わせた。
そしたら「まだ結果が出ていないので、2、3日中にご連絡します」というのでじゃあ待ちますということになった。その結果が今日、きたのだ。

 「2、3日って言いましたね、アナタ。2、3日ってさらっといいますけどね、私にとっちゃこの1週間と2日を一日千秋の思いで過ごしていたんですよ。先週中って言ったのに、この期に及んであと2、3日だとぉーー!信義則に反するんじゃないの?どうなってんのよ!!」…と内心思ったかどうかは別として、今日結果を聞いて落ち込んだ。

 「今回はご希望にそうことができないという結果になりました。でもこれで最後ではなく、4月からまた大きなプロジェクトが動くかもしれませんので、人手が必要だということであれば声をかけさせていただくかもしれません。ただ確実にとはいえませんので、またその頃お問い合わせいただければと思います。
今回が最後ということではなく、所長の○○もほんさんの体育会系の感じを気に入っていまして、またこんなことができるようになりましたよ、とかアピールしていただければまた検討させていただきますので。3回受けて入所したという者もおりますので…」

 そうかー、とにもかくにもやはり技術ですよ。
人間的にはね、きっとある程度は認めてくれたんでしょうね。
でも高校時代の部活動が剣道部だったこと以外、どの辺で体育会系と判断されたのか少し疑問が残るといえば残るけど、まぁそれはいいや。
もし今回の面接が設計事務所でなかったら、もしかしたら受かっていたのかもしれませんね。

今日は久しぶりに、もう諦めようかな…と思ってしまった。
あとはイラストレーターやフォトショップを身につけて自分の武器にするのはどうだろうと思った。結局どこへいっても通用する技術がないと、スタートラインにも立てない。
あー、でも働かなきゃ。

 知り合いの設計事務所の人から内装工事の現場事務所の事務の短期バイトの話をもらっていたのだけれど、それを本気で検討するのがよいのか、それとももう少し求人を探してみるのがいいのか…

 バイトしながら仕事を探せばいいのか。
あー、なんか悔しい。うまくいかない理由は分かっているのだ。
あー、もっと仕事できるようになりたい。

 それとも向いてないのかな…
もっと違う業界で、違う職種で再就職したら??

そしたら多分後悔する。
今のままでもいられないし…はー…親には明日言おう。

酒は百薬の長

2006-02-11 22:51:42 | 徒然
 先輩に連れていってもらったバーのマスターは、とても渋くてその辺にはちょっといない、今まで出会った中でも特にカッコいい大人の人だ。背中で語れる人っていうのはこういう人のことを言うんだろうと思う。男女問わず、あのお店に通う人はマスターが大好きだろう。
私は、マスターの言葉に何度泣かされたことか…
設計事務所でのバイトが続けられなくなるようだと分かってこの先どうしようと思っていた時、
「ぜーんぜん問題ない。大丈夫大丈夫。笑顔でいれば何も問題ないで」
と、言ってくれた。
マスターは、私の様子をみて大体毎回、どうやら大丈夫な状況ではなさそうだとは察しているのだろうけど、大丈夫って言ってくれる。
不思議と、笑顔になる。なんでだろう?
そうやって、自分でも自分を信じられなくなりそうになってるときに、大丈夫って言ってくれるのは、私が自分を信じて頑張るってことを、マスターが信じてくれているからだよね。
だから泣けてくるんだな、きっと。

 笑顔でいられる人は強くて優しい人なんですよね。まだまだです。
またあのバーに行きたいなあ。
…今はまだ行けないけれど。

 今日の新聞に飲酒量と死亡率の関係についての記事が載っていて、個人差はあるけれど、お酒は1日日本酒換算で1合(0.18リットル)程度飲むのが健康に良いといった内容のことが書かれていた。
「アルコールは、心身をリラックスさせ、ストレスを解消し、食欲を増進させ、血液の流れをよくする作用がある」って前から知っていたような気がしていたけれど、これを読んで改めて、だから大人になるとお酒を飲むんだな、と思った。

 記事によれば厚生労働省研究班が全国の男性2万人(40歳以上60歳未満)を対象に10~12年にわたって「飲酒量と死亡率の関係」を調べたそうだ。
その結果が、日本酒に換算した1日あたりの量で「1合まで」の場合に死亡率が最も低かったから、1日1合。
ちなみに次点は「2合まで」で、「飲まない」人より死亡率が低かった、とあるからちょっと驚いた。
他にも、国立がんセンター予防研究部長のなんたらさんがいうには、「非喫煙者の場合、日本酒換算で1日1合程度までなら、健康に良い影響を与えている可能性がある」のだそうだ。
健康に良い影響っていうのは意外でした。

「ただし、飲酒習慣のない人も飲んだ方がよいわけではなく、アルコール代謝能力が低く、少量の飲酒で顔が赤くなる体質の人に無理強いしてはいけない」ってそれは当たり前ですね。

 あと、「寝酒のような孤独なお酒はアルコール依存症の引き金になるので控えたい。食事と一緒に家族や仲間と楽しく飲むのが基本」だって。
ああ、ますます飲みに行きたい…

『東京タワー』を読みました

2006-02-09 23:35:52 | 徒然
 昨日と今日、今話題のリリー・フランキーの『東京タワー』を読みました。

 最近、時間はあるものの、ぶらりと自由に出歩けるほど裕福でもないので、じっとしている。それはとてもしんどいことだ。天気のよい日はスケッチでもしに外へ出かければよいのだろうが、なんとなく他にやるべきことがある気がして、落ち着かない。そんな中、本を一冊読むと少し充実した時間を過ごせたような気がする。
時間の使い方、気持ちの整理、生活習慣、色々なものが私の頭の中でまだ混沌としていて、一日に必死でしがみついている感じだ。攻めの人生を送りたい。少しずつ進んではいるのだろうけど、思うようにいかなくて、まだもがいている。

 『東京タワー』については、以前何かの番組でお笑いコンビフットボールアワーの「不細工」キャラではない方が「俺はあんまり、本を読んで泣いたりそういうのないんですけどね、『東京タワー』は新幹線の中で読んでボロッボロ泣きましたねー」と話していた。
それが印象的で、ああ、リリー・フランキーってたまに『an・an』なんかで恋愛についてコメントしたりしている、あの捉えどころのない感じのあの人が書いた本、いい本なんだ、くらいに思っていた。

 2日間にわたって、いっぺんに半分ずつ読んでしまった。
特に今日は後半を読んだので涙してしまい、目が腫れ、頭が痛い。
こういう顔は親には見られたくない。本を読んで泣いたとか、そういうことを説明しても感動したという時間を過ごしたのは私だけなので共感してもらえるはずもないのは分かっているからだ。

 今の小説の特徴なのだろうけれど、割と口語的な、現代的なノリのいい表現が面白くもあり、同時に私は個人的にあまり好きではなかった。2回目に読んだらもう慣れていると思うけれど。でも、書いている内容は多分どの年齢層の人が読んでも心に残るものであろうと思った。

今も東京に近いところに住み、東京の街に憧れを抱けるのは、安心できる家に住んでいるからなのだろうと思った。

 全然関係ないけれど、最近私の中でマイケル熱が再びきている。
スリラーのメイキングのビデオの中で踊るマイケルは今観たってカッコいい。
本であれ音楽や映像であれ、作品はその時にしか生み出せないものだ。
そして、人を感動させる作品は時が経ってもその輝きは衰えることはない。
リリー・フランキーはきっと自分の作品として形にすることで、「オカン」のことを永遠にしたんだ。「オカン」の生き方が誰かの心に響く、そのことに希望があると思った。
 もしよかったらこの本貸しますんで、私を知っている人は声をかけてください。

変わりゆく景色

2006-02-07 22:48:25 | 徒然
 昨日夜更かししたせいで、今日は15時すぎに起きてしまった。
しかも、人からの電話で起きた。まったく、ダメ人間だ。
でもそこで本当にダメ人間になってはよくないので、今日は職安に行くことにした。
 面接の結果の連絡はまだない。
なんとなく、落ち着かない。でも、待つしかない。

 17時過ぎに家を出て、駅へ向かう途中、空を仰いだ。
薄い黄色とピンクから青へのグラデーションが美しい。
日が長くなったなぁ…
去年の夏、設計事務所での研修が終わってからよくその建物の13階くらいまで登って一人で夕暮れの街と空を眺めた。だいたいその頃トワイライトの時間は18時過ぎだったので、今と約1時間ぐらい差があるけれど、でもやっぱり昼間の時間が長くなった。ちょっと前まで17時には暗くなっていたもんね。
春がそこまで来ているんだなぁと感じた。

でも残念なことに、駅の駐輪場から程近いところに去年からマンションの建設が始まってしまった。
いつも駐輪場からは夕陽が見えたのに、もう見えなくなってしまった。
これからそこに住む人もいるのだから、こんなこと言っては申し訳ないけど、
今までそこから見えた景色は、鉄筋コンクリートのマンションじゃなくて、情緒ある庶民の夕陽だったんだ。もうその景色が見られないことを残念に思った。

いつかやっていた古畑任三郎のドラマシリーズの木村拓哉が出演した回を思い出した。
ビルの建設工事のせいで今まで見えていた観覧車が見えなくなってしまうから「邪魔なんだよ」という理由で殺人事件を起こした(あれ?殺人は犯してないんだっけ?)愉快犯が木村拓哉の役どころで、それを聞いた古畑がぴしゃりとびんたをくらわすというシーンがある。
別に木村拓哉が演じた犯人と同じ心境とは言わないけど、今までそこにあって、安心感をくれていたものが急速に失われていく変化に対する恐れや喪失感、むなしさというのは感じる。
大切なのは変化を受け入れつつ、自分はどうあるか、何ができるかということを考えなきゃいけないってことなんだと思いますが。

ただ、こうして変わりゆく景色に対して何とも思わない大人にだけはなりたくないと思った。

 さて、職安へ行き、パソコンで求人検索をしてみた。
とりあえず今の私から始められることで、建築、インテリア、デザインと関連する職種を探す。
そうすると、やっぱり条件が良いものを選ぶことになる。
それでも意外とあったりするものだ。
10件ピックアップしたうち、建設関係のCADオペレーターが7、一般事務が1、異業種の営業・企画事務が2といったところ。

あとはネットで地道に一つひとつのホームページを見て、いいなと思ったところに求人があるかどうかをチェックしていくのがいいんだろうな。
今回受けた事務所もそうして見つけたものだし。

やはり、求人を絞り込んでいく作業の過程で自分は何に興味があり、どこに惹かれるのか逆に分かるのでよい。
さっさと求人をプリントアウトして職安を出て、喫茶店で基礎数学をやっていた。

職安へ行って求人検索のパソコンブースを前にしている多くの人を通して、客観的に自分の姿をみた思いがした。検索をしていて、年齢が上るにつれて一体何をやってきたのか、何ができるのかが厳しく問われ、それによって仕事の有無が決まるのだと思った。
基礎数学が何の役に立つんだよ、と中学の自分は思っていた。でも今は違う。
今は(特に数学に関しては)のろまな亀でも基礎から一歩一歩着実に自分のものにしていけばそれはいつか必ず何かの形になると信じている。

 うーむ、それにしてもいつ連絡が来るんだろうなぁ

2月って寒い

2006-02-04 23:42:54 | 進路のこと
 面接に行ってきました。

 私は13時の面接時間5分前に到着し、ちょっとギリギリだったかなと思っていたら、所長は15分ほど遅れて来たので特に問題はなかった(←ほんとはよくない)。

 事務所は南青山の青山通りに面したビルの5階、とても見晴らしが良い。
事務所の雰囲気も心地よい緊張感と余裕のようなものを感じ、とてもよかった。
事務所のワンフロアの一角の社長室兼会議室のような部屋からは目の前の青山通りが
一望でき、壁には女性の胴の部分の裸体を白、ピンク、黒、赤の4色でシンプルに
表現した横長のカリグラフィが飾られ、窓に面した書棚には色つきの模型、デザイン書や
さまざまな雑貨が飾られていた。
ダメもとで応募して、書類を送って、面接まできてしまったのだが、こういう事務所もあるのだと今日そこに行けただけでもよい経験ですよ…。

 面接で聞かれたことというと、
現在は仕事をしているか、自宅からの交通手段や所要時間、1ヶ月の定期代、自分はどのくらいやれると思うか、職業訓練はどこで受けたのか、親の仕事、兄弟の年齢・やっていること、前の仕事で事務仕事はやったことがあるか、なぜ前の設計事務所は2ヶ月で辞めたのか、前の事務所の事業内容、PCスキルについて、最終電車に間に合う時間、前職の給与と待遇、希望給与・待遇とこれ以上あれば生活ができるという最低条件…など。
考えて話すことといったら「自分はどのくらいやれると思うか」「希望給与・待遇、最低条件」くらいだった。 
どれくらいやれるかなんて、やってみないと分からない。
「未経験なのでやってみないと分かりませんが、やれると思います」と答えた。
要は秘書を雇うということは、例えばただ電話を取り次ぐだけなら機械でもできますよという話なのだそうだ。そうではなく人が取り次ぐことに意味があるのは状況判断をして適切な判断をとれるからなのだ。
この返答は正しくはなかったのかもしれない…まぁ、今どう思っても仕方ないのだけど。
給与などは交通費や希望額などをある程度考えていったので、正直に答えた。
クライアントが喜ぶちょっとした気配りができるかどうか(無駄を省くというコストカットの意識も含めて)、一人ひとりがその意識を持って仕事をできるかどうか、それが仕事の量と質、会社全体の成長に関わってくるということを所長は語っていた。社会経験の少ない私が言うのもなんだけど、この所長は経営者としても優秀なのだろうと思った。給与の滞りや、金銭の面での滞納などは今まで一度もなく、それはこの業界では難しいことなのだということも語っていた。…入ってみないと裏側や内情というのは分からないけれど。

(今のところ、あなたの経歴と性格を踏まえてウチの事務所でやってもらうには)「面白いと思っています」と言われた。ということは書類で私という人間をある程度アピールできたということだな。

もちろん「もし今回話がなくても、また違う時に声をかけるかもしれません。でももし後で声をかけてもその時就職が決まっているかもしれないよね」とも言われたけれど。もう期待はしない。結果を待つだけ。
「結果は来週にご連絡します。他にいくつか面接受けているの?」
「いえこちらだけです」だってここに全力投球でしたから。
「そうですか」
大体こんなやりとりだった。感触としては、悪くはないけど、分からない。
1時間半も所長と話したのだから(というより所長の話を通じて考えを聞いた)、その台詞のどちらも嘘ではないのだろう。

 帰り道、今日は風が冷たかった。
今日の格好はストッキングとパンプスとバッグ以外はみんな昨日選んで買ったものだ。母がキチンとした服を買いなさいと言ってくれたお金でね。
あら、素敵と思うものはたいてい結構な値段だ。
あまり高い物を買ってしまうと全身揃えられないし、手入れが大変なので昨日歩き回って、安いけどなるべくそうは見えないトップスとスカートとスプリングコート、それにゴールドの薄手のストールを買った。リクルートスーツを着ていくわけにもいかないと思い、好印象を与えつつ華美にならないスタイルって何だろう?と考えた。もう春物ばかり売っているので厚手のコートはいいものがなかったのだ。
せっかくお金をもらって買うのだから、これからしばらく着られて且つ自分でもまぁいいかなと思えるものを買いたい。そんなものを見つけるのが大変だった。
これがスタイル抜群だったらよいのだが、数ヶ月間チノパン一筋で過ごしてきたら目も当てられない体つきになっていたものだから、合うのを探すのは本当に一苦労だった。
でもそうやって身だしなみを整えることは精神面でも良い刺激になるのだと思った。
重ね着したものの、スプリングコートにしてしまったので今日はものすごく寒かった。それも自分の責任ですね。

 そして今朝、台所のカウンターにメモとお金がおいてあった。
「今日はいつもの素の自分を出し切って下さい!―幸いを祈る母より―」
そう書かれたメモの下には羽の生えたハートマークが二つ描かれていた。
母は非常にわかりやすくて面白い。
今日は朝起きて、体がだるく、やばいぞ…体調悪いぞ…と気分は最悪だった。
電車に乗ったらお腹が痛くなり、とりあえず面接までは持ってくれと祈る思いだった。そんな時この母のメモを取り出し、読んだら少し気持ちが明るくなった。
電車の中で一人ニヤニヤしてしまったけれど。

 面接が終わって、一気に緊張の糸が緩み、少しぶらぶらと歩いた。
大宮でウインドウショッピングをしていたら、お世話になった事務所の先輩(まだ先輩とは言えないのかな)から電話がかかってきた。また少し元気になった。

 あ~あ、とりあえず、今日は休もう。