今日は事務所の人に渋谷ののんべい横町に連れてってもらった。しとしと雨が降っているからかお客さんがほとんどこなかった。ベルギーのビールを2杯。すきっ腹なので酔いがまわった。
私は昨日あたりからまた涙病が始まった。メソメソしているのは情けない…がとまらない。見るに見かねて先輩が連れて行ってくれたんだろう、たぶん。
建築について未経験な私は0からのスタートだ。本当に建築をやりたいのかまだわからない。でも何かひっかかるものがあって、その道に進む為には未経験からでも経験を積まなければならない。基礎から始めなければならないのに、じゃあどうするのか…タロット占いをしてもらってから、本気で悩んでいた。感覚を信じるとかいって、安藤忠雄の本を探しに走ったり、お金が必要だともう何年も着ていない古着をリサイクルショップにもっていこうとしてみたり、昨日はそれなりにあがいてみた。
今から建築の道へ進む方法としては、
1,学校へ通う(奨学金or親に借金)
2,設計事務所でバイトしながら仕事を覚える
3,設計事務所以外でバイトをしながら独学あるいはスクールに通って建築を学ぶ
4,正社員で雇ってくれる建築設計事務所を探す
5,正社員で直接設計とは関わらない会社を受ける 等々選択肢が浮かぶ…
これからしばらく身の振り方を考えねばならない。
実は土曜日にインテリア、建築関係の合同企業説明会を受けた結果、その日に一社から家に電話がかかってきて、明日ある会社の設計の人に会わせてもらえることになったのだ。
むー…正直初めてのことで尻込みしていた。
今の事務所を去りたくないのだ。
事務所の人々は私にとって、とても大きな存在だ。知識も経験もあって、優しい人達。でも、その人たちと関われば関わるほど、当然のごとく仕事ができない自分のレベルを痛感することも事実だった。事務所の人数も少ないし、私を育ててくれるほどの余裕はない。私自身も目標や目的が漠然としていて、雑用は一生懸命こなせても、いざ設計の補助をしようと思うと一から聞かなければ一体何から始めたらいいのかわからなかった。CADも図面の修正をやってはいるものの進みがものすごく遅い。仕事の流れも見えていなかった。私にもし実力があれば小さい事務所の利点として色んな仕事を任せてもらえただろう。人間的にも魅力的な人達に囲まれている、そういうもったいない環境なのだ。そりゃ、簡単に去りたくはないわ。
でも…歩きはじめないと。いつまでも中途半端ではいられない。
この事務所にいるにしても、覚悟がなければ続けられない。
こんな曖昧な自分の背中を押してくれたのは昨日偶然みたNHK教育のドキュメンタリー番組と、昨日夜に突然呼び出して会った高校時代からの友達と、今日のんべい横町に連れてってくれた事務所の先輩だ。勿論、その前にも色々な人々に支えられて今ここにたっている。
でも一歩前に進む決定打になったのは、事務所の先輩の言葉だ。
「例えば5年後みんな今と同じ場所にいるとは限らない。でももしほんちゃんが力をつけて今度は対等な立場で一緒に仕事ができれば最高だろう」
私も本気でそうだと思った。私はこの設計事務所を通して出会った人々の完成度の高い仕事が好きだ。素人の私が言うのもなんだけど、私とは正反対の論理的な人たちで、風貌は飄々としていても、丁寧に洗練したものをしっかり作っているのだ。
ゼロからのスタートだからこそ頑張る。もう泣くなと叱られた。目標ができたからもう泣かない。しんどいときこそ笑顔!DON'T WORRY
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