
ショスタコーヴィチ(Domitry Shostakovich/1906~1975)は弦楽四重奏曲を交響曲と同数の15曲作曲している。作曲年代は1938年(第1番)から開始され最後の第15番変ホ短調を書き終えたのが1974年であった。(因みに交響曲の作曲開始はそれより早く「第1番ヘ短調」が1924年から着手され最後の「第15番イ長調」の完成が1971年のことであった。)今日取り上げてみたい作品は彼の「弦楽四重奏曲」の中でも特に注目に値する「第8番ハ短調作品110」にスポットを当ててみたい。この作品は1960年に作曲された「ナチスの犠牲になったユダヤ人への追悼レクイエム」とも言える。事実、作曲者自身「ファシズムと戦争犠牲者に捧げる」としている。しかしその反面当時の旧ソヴィエトの政治的圧力により精神的に追いこまれたショスタコーヴィチ自身を回復させるために作曲にとりかかったと考えることができる作品でもある。
そこには交響曲第10番ホ短調作品93と同様にこの作品にも彼自身のイニシャルの音名ー「D-S(Es)-C-H)が織り込まれておりさらに彼の過去の作品からの引用も見られそれらは作曲者自身を作品の中にそれとなく暗示している。
曲は5楽章から構成されているが休みなく続けて演奏され演奏時間も約20分と短いが聴き応えのある作品である。筆者の愛聴盤は名盤としての評価も高い英国の「フィッツウィリアム弦楽四重奏団」の全集盤(英デッカ/455 776-2/1975~77年録音)である。(写真)
そこには交響曲第10番ホ短調作品93と同様にこの作品にも彼自身のイニシャルの音名ー「D-S(Es)-C-H)が織り込まれておりさらに彼の過去の作品からの引用も見られそれらは作曲者自身を作品の中にそれとなく暗示している。
曲は5楽章から構成されているが休みなく続けて演奏され演奏時間も約20分と短いが聴き応えのある作品である。筆者の愛聴盤は名盤としての評価も高い英国の「フィッツウィリアム弦楽四重奏団」の全集盤(英デッカ/455 776-2/1975~77年録音)である。(写真)
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