今回紹介するLPレコードはハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch/1888~1965)がドイツ・グラモフォンに遺した数少ない録音から1928年録音の「ワーグナー名演集」である。オリジナルは78回転SP盤で発売されたものだが国内盤でのLP盤初出は1957年で写真のLPは1969年に再リリースされたLPである。収録作品はレコード第1面に楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲、「第3幕への前奏曲」、{徒弟たちの踊り」、第2面に楽劇「ワルキューレ」から「ワルキューレの騎行」、楽劇「パルジファル」から「第1幕場面転換の音楽」、最後に歌劇「タンホイザー」から「バッカナーレ」が収録されている。
今改めて聴いてみると録音年代も1928年と戦前のものなので音質はその時代を感じさせるが録音当時まだ40歳だった若きクナッパーツブッシュの「ワーグナー指揮者」としての片鱗がうかがわれる貴重な1枚である。
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