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ジュリーニの最初期録音、チャイコフスキー/交響曲第2番

2012-11-06 16:42:00 | 交響曲

 

 

  写真のLPは若きジュリーニのステレオ最初期の録音、フィルハーモニア管弦楽団とのチャイコフスキー「交響曲第2番ハ短調」である。(英EMIコロムビア、1956年録音)この作品は「ウクライナ」の民謡を多く用いているところから「ウクライナ(小ロシア)」と呼ばれている。続く「第3番<ポーランド>」ほどではないがチャイコフスキーの前期交響曲は全般的にコンサートで演奏される機会はそれほど多くない。 しかしジュリーニはこの「第2番」を好んで実演でも結構取り上げておりライヴ音源も残されているようだ。

 でも意外なことに彼のチャイコフスキー交響曲の公式録音はこの「第2番」のほかに「第6番<悲愴>」がこのフィルハーモニア管弦楽団(EMI-1959年録音)とロス・フィルとの1980年録音(ドイツ・グラモフォン)があるのみである。確かにこれらのレコードは発売当時それほど大きな話題にはならなかったと思うがいずれの演奏もつややかで潤いある趣きが彼の格調の高さを裏付けている。