今日紹介する写真のＣＤは巨匠ロリン・マゼールが「バイエルン放送交響楽団」首席指揮者時代の１９９９年１月から」３月にかけて行った「ブルックナー交響曲ツィクルス・コンサート」ライヴ全集（１１ＣＤ－ＢＯＸ）である。これらの音源は過去にもごく限定的にリリースされたことがあったようだが昨年秋「バイエルン放送交響楽団・自主制作盤ーＢＲ ＫＬＡＳＳＩＫ」として一般にもリリースされた。
内容は「０番」から「９番」まで１０曲が１１枚のＣＤに収めれている。演奏は筆者の予想通りマゼールらしく堂々とスケール感のあるブルックナーが聴ける。「バイエルン放送」による録音ということもあり音質も大変素晴らしい。筆者はこの「第８番」を聴きながら１９９３年の来日公演が目に浮かんだ。マゼールは１９９２年秋にこのオーケストラの首席指揮者となりその翌年３月に同楽団と共に来日公演を行った。筆者も「東京芸術劇場」で演奏された「第８番」に足を運んだ。因みにマゼールは９３年の「来日公演」と同様この全集盤でも基本的に「ノヴァーク版」での演奏である。