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カラヤン&フェラス、シベリウス/ヴァイオリン協奏曲

2010-09-05 21:24:24 | ヘルベルト・フォン・カラヤン
 筆者がシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲」のレコードを最初に購入したのはやはり写真のカラヤン&フェラス、ベルリン・フィルによる写真のLP(国内盤/グラモフォンSLGM1298)であった。かれこれ40年以上も前の昔のことである。この録音は1964年10月にベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会でのものだが後にも先にもカラヤンはこの協奏曲をこれしか録音していない。演奏はおそらくこのコンビによる一連のブラームス、、チャイコフスキー、ベートーヴェンの協奏曲録音の中でも一番成功したものではないだろうか。フェラスのヴァイオリンのしなやかな音が大変美しく素晴らしい。筆者はその後の同コンビによる1971年9月、ベルリン・フィル定期公演ライヴ(FMエア・チェック)と共に楽しんでいる。ライヴ録音の魅力は生の白熱した緊張感にありフェラスの繊細なテクニックが一段と迫ってくる。ここでもカラヤンがベルリン・フィルを巧みにコントロールしてその見事な絢爛たるアンサンブルを引き出しているのがよくわかる。
 余談ながらこの公演ではカラヤンにしては珍しいヴィヴァルディのシンフォニア「聖なる墓に」がこの協奏曲の前に演奏されメイン・プロはストラヴィンスキーの「春の祭典」であった。

 ※ 明日より久しぶりに欧州旅行のため暫らくブログお休みします。