ベートーヴェン後期の弦楽四重奏曲の中でも、第14番嬰ハ短調作品131はとりわけ優れた作品であり私が最も愛する曲のひとつだ。
この作品は七つの楽章からなるが、第4楽章のアンダンテは特に魅力的だ。
宗教的な表現になってしまうが、解脱したというか慈愛に満ちた旋律が淡々と流れ、聴き手の心をいつのまにか至福の状態に導いて行く。
他の楽章も素晴らしく、聴き始めると最後まで時間の経過というものを感じさせない不思議な力を持つ作品だ。
ウイーンフィルのメンバーからなるバリリ四重奏団のこの盤(1952年録音)は、何とも懐かしいウィーンの音を醸し出して心に染み入る音をじっくりと聴かせてくれる。
現在廃盤の状態と思うが、中古CD店等で何とか入手して欲しいお勧めの一枚だ。
・バリリ四重奏団、ワルター・バリリ<1stVn>、オットー・シュトラッサー<2ndVn>、ルドルフ・シュトレング<Va>、リヒャルト・クロチャク<Vc> <Westminster>
この作品は七つの楽章からなるが、第4楽章のアンダンテは特に魅力的だ。
宗教的な表現になってしまうが、解脱したというか慈愛に満ちた旋律が淡々と流れ、聴き手の心をいつのまにか至福の状態に導いて行く。
他の楽章も素晴らしく、聴き始めると最後まで時間の経過というものを感じさせない不思議な力を持つ作品だ。
ウイーンフィルのメンバーからなるバリリ四重奏団のこの盤(1952年録音)は、何とも懐かしいウィーンの音を醸し出して心に染み入る音をじっくりと聴かせてくれる。
現在廃盤の状態と思うが、中古CD店等で何とか入手して欲しいお勧めの一枚だ。
・バリリ四重奏団、ワルター・バリリ<1stVn>、オットー・シュトラッサー<2ndVn>、ルドルフ・シュトレング<Va>、リヒャルト・クロチャク<Vc> <Westminster>