クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤  その134 メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

2008年09月07日 | とっておきの名盤「協奏曲」
メンデルスゾーンのこの曲、ベートヴェン、ブラームスのそれと並ぶ3大ヴァイオリン協奏曲の一つとして有名だが、私としてはチャイコフスキーとブルッフのものも加えて、5大協奏曲の中の名品と呼んだ方が性に合う。
出だしを初めとして、全編にわたって魅力的な旋律に終始している曲で、スコットランド交響曲もそうだが、メンデルスゾーンの作品の中では特に好きな曲の一つ。
1920年生まれのルーマニアの名花ローラ・ボベスコは、日本の音楽ファンに特に愛されていたヴァイオリニストだった。
といっても、舞台は退いたがまだ健在のはず。
彼女のヴァイオリンを聴いていると、クライスラーやティボーを思い起こさせる良き時代の美音が心の奥底にじっと伝わってくる。
ただロマンティックな演奏というだけでなく、その中に高雅な気品が常に漂っているのがファンにとってはたまらない。
この盤、一緒に入っているサン・サーンスの「序奏とロンド・カプリッチオーソ」も絶品といってよいほど素晴らしい。
ヴァイオリンが好きな人には、特に聴いて欲しい一枚。
この曲のベスト・スリーをあげると、
・ローラ・ボベスコ<Vn>、エドガール・ドヌー指揮、ベルギー国立放送新交響楽団 <PHILIPS>
・ナージャ・サレルノ=ソネンバーク<Vn>、ジェラード・シュウォーツ指揮、ニューヨーク室内交響楽団 <EMI>
・なし

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