クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その64 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番ハ長調、第2番変ロ長調

2006年12月17日 | とっておきの名盤「協奏曲」
この盤はアルゲリッチ43歳、シノーポリ39歳、若さと覇気に満ちていた1985年の録音。
アルゲリッチのピアノの音の柔らかさ、微妙に変化する音色が何ともいえない魅力を醸し出す、絶妙のバランスで彼女のピアノを支えるオーケストラ、この組み合わせは素晴らしい。
聴いた後の精神的満足感、これ程の充実した思いはなかなか味わえるものではない。
シノーポリ、指揮者としてはこれから円熟を迎えるはずだったが、2001年55歳の突然の死、その訃報には本当に驚かされた。
愛するブルックナーでも立派な指揮をしていたし、一層の活躍を期待していただけに、今でも本当に残念な気持ちで一杯。
その後のアルゲリッチは、アンサンブル曲の録音が多いのが残念、ベートーヴェンの後期ピアノソナタの録音など夢のまた夢か。
この曲のベスト・ファイヴを挙げると、
・マルタ・アルゲリッチ、ジュゼッペ・シノーポリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団 <Grammophon>
・ウィルヘルム・バックハウス、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <LONDON>
・フリードリッヒ・グルダ、ホルスト・シュタイン指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <LONDON>
・クラウディオ・アラウ、コーリン・ディヴィス指揮、ドレスデン・シュターツカペレ <PHILIPS>
・なし

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