クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その118 モーツアルト ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K595

2008年03月12日 | とっておきの名盤「協奏曲」
当時サーの称号を与えられた唯一のピアニストだったクリフォード・カーゾン、彼は無類の録音嫌いで有名だったので、残した録音も余り多くないが、この盤はその中でもモーツアルトの純粋無垢な魂の一面を真正面から聴き手に伝えてくれる貴重な一枚。
好きなこの曲の第2楽章を聴いていると、その粒よりのピアノの音が持つ「透明さ」、「温かみ」の素晴らしさの中に、いつの間にか吸い込まれている自分にふと気が付く。
彼は全く欲が無いことでも有名だった。
レコード録音によって収入を増やすとか、レパートリーを広げて自己満足を広げることも無く、淡々と好きな曲を弾いていた。
彼が得意としたモーツアルト、その中でもこれだけ”無私のモーツアルト”が光る盤は他には無い。
一緒の盤に入っている第20番の第2楽章なども、同じ意味で素晴らしい限り。
とっておきの名盤として欠かせない一枚。
この曲のベスト・スリーをあげておくと、
・ベンジャミン・ブリテン指揮、イギリス室内管弦楽団、クリフォード・カーゾン<P> <LONDON>
・ダニエル・バレンボイム指揮、イギリス室内管弦楽団、ダニエル・バレンボイム<P> <EMI>
・クラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団、ルドルフ・ゼルキン<P> <Grammophon>

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