クラシック 名盤探訪

クラシックの名盤紹介・おすすめ散策コース等、趣味の発信の場です。

とっておきの名盤 その137 ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」 作品67

2008年10月04日 | とっておきの名盤「交響曲」
  
ベートヴェンの「運命」、超がつくほどの有名曲だけにCDの数も多い。
この盤、オーソドックスな名演奏を聴きたいという人にはお薦めの一枚。
クレンペラーの3度目になる1959年録音のものだが、ちまたに数ある「運命」の盤の中でも、遅めのテンポで堂々とフィナーレの高まりに向かってひた走る正統的なその演奏は群を抜いている。
クレンペラーはどちらかと言うと理性的な音の展開をする指揮者なので、古典派の範疇に入るモーツアルトやベートーヴェンの演奏には適している。
ファンが多いフルトヴェングラーのベートーヴェン、私などは最終楽章のフィナーレで猛烈なアッチェレランドをかけるやり方などには余りついていけない。
好みの問題なので、あまり押し付けがましいことは言えないのだけれども。
このブログで紹介してきたとっておきの名盤、残り少ない数になってしまったが、是非聴いてほしい一枚ではある。
この曲のベストファイヴの演奏を挙げる。
上位3枚は同列としたい。
・カルロス・クライバー指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
・オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団 <EMI>
・宇野功芳指揮、アンサンブルSakura <FONTEC>
・ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、ヘッセン放送交響楽団、1962年 <TAHRA>
・ウイルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、1947年 <Grammophon>