クラシック 名盤探訪

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矢川緑地から谷保天満宮へ ~ 清流と共に歩く

2008年05月05日 | ウォーキング
コース順路:コース満足度★★★★★
JR西国立駅→矢川緑地保全地域→矢川いこいの広場→ママ下湧水→南養寺→くにたち郷土文化館→城山公園→谷保天満宮→JR谷保駅

立川段丘から湧き出る水が湿地帯を形成する矢川緑地保全地域、清流矢川の源流となるこの地域からスタート、この透き通るような清流を友として終点の谷保天満宮までの快適な散歩道が続く。
このブログを読んだ人なら、一度は歩いて欲しいとっておきの散歩道。

西国立駅からほどなく歩くと、最初の目的地である矢川緑地保全地域に到着する。
立川段丘面に残された湿地は東京近郊では珍しく、東京都の保全地域にも指定されている。
入り口からすぐの木道を歩くと、もう周りは自然が一杯で、ふと尾瀬の旅が懐かしく思い出される。
この保全地域は、雑木林はもちろん水生生物のための湿地帯や入江もきちんと整備されている。
 

緑地からの清流沿いに咲いている野草や花を見ながら進むと、市民の憩いの場となっている矢川いこいの広場が見えてくる。
すぐ前に流れる矢川の清流を見ながら、家族でゆっくりとくつろげる快適な広場になっている。
矢川沿いの快適な散歩を続けていくと、五智如来を奉ったお堂が目に入る。
この如来は大日如来の別称で、横に立てられた説明板によると、「江戸時代、八王子在住の越後の人がこの地(四軒在家)に移住し、郷土で信仰していた五智如来を祀ったのが始まりとあり、この如来は仏教で言う五種類の智(大円鏡智、妙親察智、平等性智、成所作智、法界体性智)を備えた仏様で、昭和の前期まで夕方になると五智如来の前に灯明、線香供花が絶えなかった。」とある。
 

先に進むと、8m前後の丘陵の下に「ママ下湧水」と呼ばれる豊富な湧水地がある。
がけのことを、地方名で「まま」と呼ぶことからこの名が付いたらしい。
昭和62年の渇水年にも、都内で唯一涸れなかったのがこの湧水という。
清流を離れて少し進むと、禅宗の寺らしい清楚な庭を持つ臨済宗・南養寺にたどり着く。
  

庭にある大きな弁財天の像が、何か艶めかしい。
すぐ脇には、「くにたち郷土文化館」があり、市内の遺跡・出土品や民衆の暮らしなどを解りやすく展示している。
 

谷保天満宮のお祭りの時に使用される獅子舞の衣装、とにかくその恐い顔つきと鼻の穴が大きいのにびっくりさせられる。
ハケ(段丘)下散策路を進むと、鎌倉時代初期の豪族三田氏の城館跡で、今は城山公園となっている鬱蒼とした森に到着、一角に古代民家もあり、しばし軒先で休憩する。
 

湯島、亀戸と並ぶ都内三大天神のひとつで、天神社では東日本で一番古いとされる谷保天満宮に到着する。
地元の人々から通称”やぼてん”と呼ばれている神社で、野暮天の語源ともなっている。
広い境内には数匹の矮鶏(ちゃぼ)がいて、訪れている人に綺麗な羽根を披露している。
 

このコース、梅や桜の時期も素晴らしいらしいが、爽やかな新緑の季節に訪れるのも、また別の趣があってとても良いと思う。