ショパンの数ある名作の中でも、「24の前奏曲」は特に私の思い入れが強い作品。
まず一つ一つの曲のまとまりが素晴らしい、全体として大きな一つのストーリーを形成していて、全曲を聴き終った後の感じは、感動的な小説を一気に読み終えた様な充実感を覚える。
一つ一つの曲に詩があるのが何とも私の心を魅了させてくれる。
それを一番胸に深く感じさせてくれるのが、ポゴレリチのこの演奏。
1989年、ポゴレリチ31歳、まだ演奏家としては若い時の録音と言われるかも知れないが、聴いていて私にはとてもそうは思えない。
他のピアニストの演奏では思いもつかない様な、中身の深い曲の表現にはとにかく驚かせられる。
第一番のこれから話が始まるよと、聴き手に語りかけてくるピアノの絶妙なタッチ、続く第2番の淡々として語を始める間合いの素晴らしさ、好きな第四番の胸をうつ哀愁に満ちたメロディーの極み、一つ一つを書いているときりが無い。
ポゴレリチが奏でる、最後の第24番の劇的な高揚感に満ちた渾身のピアノの響き、そしてあっという間に全曲を読み通し聴き終わっている自分にふと気がつく。
とにかく他には無い詩的魅力度の素晴らしさに惹かれる、とっておきの名盤として取り上げない訳にはいかない。
2位以下は聴いた後での感銘度が少し落ちる感じになるが、この曲のベスト・ファイヴの盤をあげると、
・イーヴォ・ポゴレリチ <Grammophon>
・クラウディオ・アラウ <PHILIPS>
・サンソン・フランソワ <EMI>
・マルタ・アルゲリッチ <Grammophon>
・アリシア・デ・ラローチャ <DECCA>
まず一つ一つの曲のまとまりが素晴らしい、全体として大きな一つのストーリーを形成していて、全曲を聴き終った後の感じは、感動的な小説を一気に読み終えた様な充実感を覚える。
一つ一つの曲に詩があるのが何とも私の心を魅了させてくれる。
それを一番胸に深く感じさせてくれるのが、ポゴレリチのこの演奏。
1989年、ポゴレリチ31歳、まだ演奏家としては若い時の録音と言われるかも知れないが、聴いていて私にはとてもそうは思えない。
他のピアニストの演奏では思いもつかない様な、中身の深い曲の表現にはとにかく驚かせられる。
第一番のこれから話が始まるよと、聴き手に語りかけてくるピアノの絶妙なタッチ、続く第2番の淡々として語を始める間合いの素晴らしさ、好きな第四番の胸をうつ哀愁に満ちたメロディーの極み、一つ一つを書いているときりが無い。
ポゴレリチが奏でる、最後の第24番の劇的な高揚感に満ちた渾身のピアノの響き、そしてあっという間に全曲を読み通し聴き終わっている自分にふと気がつく。
とにかく他には無い詩的魅力度の素晴らしさに惹かれる、とっておきの名盤として取り上げない訳にはいかない。
2位以下は聴いた後での感銘度が少し落ちる感じになるが、この曲のベスト・ファイヴの盤をあげると、
・イーヴォ・ポゴレリチ <Grammophon>
・クラウディオ・アラウ <PHILIPS>
・サンソン・フランソワ <EMI>
・マルタ・アルゲリッチ <Grammophon>
・アリシア・デ・ラローチャ <DECCA>