毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

TOKYO WALKER 2010

2010年05月13日 09時41分30秒 | 観光
 高崎から帰った翌日。久しぶりの遠出で少し足が張るので、歩くことにした。TOKYO WALKER2010。
 うちは池袋の隣駅。人に聞かれると言ってもどうせわかんないだろうから、いつも「池袋のそば」と答える地味な場所。ま、とりあえず歩く。


 茗荷谷。あまりに谷が深いので、地下鉄が表に飛び出してしまう。毎回見ていて、「あ、いやあ、こんなはずじゃ」みたいな風情で地下鉄が地表に出てくるところが飽きない。楽しい。「出るつもりなかったのにぃ」と「恨みます」みたいな表情で羞恥に震えながらこちらを眺めてる地下鉄が楽しいのだ(なんだか変な雰囲気の文体になってきた気がする、前回あたりから)。



 茗荷谷から後楽園方面へ。こないだ教授が殺された中央大学横の東京都戦没者霊園から東京ドームホテルを見る。下にあるオームみたいなのが東京ドーム。来ちゃだめえと叫び、ラーンランララランランランとナウシカを一くさり。霊園に地図があり、各地域で亡くなった人の数が描かれている。そのとてつもない数にたじろぎ、また数として計上された人たち一人ひとりが今の自分と同じ生の重みを感じていたことに、また、たじろぐ。



 水道橋。
 今はもう、かつての水道橋はなく、地名にのみ残っているけれど。
 この日は巨人戦があったらしく、東京ドームの横を通っていったら、ものすごい人だかりだった。最近は野球でもレプリカユニフォームを着ていて、ジャイアンツの格好をした人が多かったんだけれど、不思議に思ったのが、背番号4桁の人たちが結構たくさんいたこと。あれはなんだろう? ファンクラブの会員番号とか?



 金のコガネムシ像。
 造形うんぬんよりも、そもそもの出発点からしてわからないよ。説明文があったけれど、それを読んでもわからない。神田橋近く。
 神田橋の真ん中に妙齢の女性が佇んでいて、何をするのでもなく、ただ立っていて、それでいて、美人なので、たぶん、彼女はこの世のものではないと瞬間的に判断し、目を合わせなかった。たぶん、目が合ったら、ぼくは神田川に引きずり込まれ、黄金のコガネムシに関する由来を得心ゆくまで語られたに違いない。人を待つ風でもなく、何かを眺める風でもなく。



 その神田橋で、彼女に背を向けるようにして撮った一枚。かつての石垣が今でも残っている。



 大手町で地下街に入る。このあたりの地下街は広大だ。駅で言えば、二重橋、大手町、東京、有楽町、日比谷、これらの駅が地下で繋がっている。いつか、ドラクエのように全部歩いてやる。どちらかの手を壁についていけば、理論上すべて歩けるはずだ。



 丸の内に出る。時はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。丸の内がショパンに染まってる(来年はシューベルトだっけ?)。



 東京国際フォーラムの広場では生演奏している横に屋台。ビールやワイン、食べ物を楽しみながら音楽が聴ける。



 どんどん南下して歌舞伎座。
 もうすでに機材が入って取り壊している。で、裏に回って写真を撮る。



 そこから新橋演舞場へ抜け、金田中。
 若い頃、業界の偉い人に、頼みごとがあるから銀座で待ち合わせようと言われ、タクシーに乗せられ、新橋演舞場方面に。おい、まさか、金田中? 俺、金田中デビュー? マジ? 車はそのまま新橋演舞場を通り、金田中のところに。「こっちだよ」と連れて行かれたのは、隣のちゃんこ料理屋さん。ま、いや、別に金田中に行きたいわけじゃないし。いいの。でも、そのちゃんこ料理屋さん、すごく美味しくて、若乃花もこういう店にすればよかったのに、と今になって思う。そしてそのちゃんこ料理屋さんは今でも健在だった。



 築地市場前。
 たぶん、どなたにもわかってもらえないと思うけれど、この場所は、そう、「ハナタレナックス」で滝沢先生に代わって林さんが登場する、あの場所。



 築地市場。
 何度来てもフォークに追い回される。普通は歩行者優先だが、ここは違う。ここはね、真剣勝負の仕事場なのだ。流れをわきまえず、ちんたら歩いている方が悪いのだ。と、わかってるものの、身の置き所がないほどのフォークリフト縦横無尽。これで事故が起きないのだから、よほど不文律が行き渡っているのだと思う。



 結局勝鬨橋まで歩き、本日の筋肉慣らし終了。あそこのデニーズは昔は普通のレストランで、あれを貸切にして結婚式をやったことがあった。むかしね。
 さ、足もストレッチしたし、明日こそ渋川へリベンジ。そう、この企画、GW3日間でやった企画だったのでした。

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4 コメント

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直線で・・・ (aquilegia)
2010-05-13 14:23:37
9~10キロほどでしょうか?もしかして、そのくらいはアサメシマエとか?

築地といえば、いつだったかあの界隈をぶらぶらしていた折、小さな神社で、市場で働いていると思われる若い男性が参拝されていた場に出会いました。真摯に祈る姿が今も印象に残っています。
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あ、ぼくも見ました (aquira)
2010-05-13 21:16:16
 あの築地あたりの人たちって、子どもの頃からの馴染みがあるのか、地元の神仏とすごくいい関係を持っているように思えます。
 自転車に乗るようになって、歩くのも得意になりました。気の持ちようかな。自転車で200km走れるんだから、歩きなら20kmは楽勝かな、と。
 中学、高校時代、6年かけて利根川上流から犬吠埼まで歩く遠足というバカな行事があって、毎年20~30km歩かされてました。大学入ったら、100kmハイクって行事があって、気分は江戸時代。みんな歩いて旅してましたもんね。
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わーい、東京見物みたい。 (Nancy)
2010-05-14 00:21:05
写真沢山楽しみました!
何年かぶりに日本に行くと「日本はやっぱり清潔」ってつくづく思います。
妖怪好きの私は“金のコガネムシ”これ凄く気になります。
何なんでしょう。
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コガネムシ (aquira)
2010-05-16 23:55:14
 なんかいわくわりげなコガネムシ。神田橋の何かの伝承と繋がってる風ありあり。
 でも、そういうものとは全然関係なく、繁栄の印をコガネムシの内に見た彫刻家の発想らしいです。
 ちぇっ。と思ったでしょう。ぼくも心のなかで石ころ蹴って「ちぇっ、つまんないの」と。
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