毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

九十九里3

2010年07月27日 19時59分39秒 | 観光
 千葉神社との幸福な出会いの後、R.126へ。とにかく暑い。途中の100円ショップで、氷と水を買う。氷1.3kg、水1000ml。ボトルに両方入れて、残った水は飲み干し、残った氷は袋のまま背中のポケットへ。冷たくて気持ちがいい。
 時々背中から取り出してボトルに継ぎ足し継ぎ足し。おお、これは大変いいではないか。と嬉しくなったのも一瞬、あとは延々ものすごく走りにくいR.126が20km続いていく。片側一車線、対向車バンバン。そうすると、後ろから来る車が自転車を右側に避けて抜いていくということができない。おまけにどちらもでかいダンプ多し。歩道は幅30cmくらいで段差ばかり。走りどこ一切なし。それが20km。結構長いっすよ、20kmって。頭の中に太陽と地球の距離とか、雄大なスケールを湧き起こしつつ、20kmたいしたことないじゃん、と相対化する。もちろん、相対化したところで、道が走りやすくなるわけではないので、冗談じゃないよ、なんだよ、この道、などとぶつぶつ言いながら走る。
 途中、ところどころラブホテルがあり、入りたいと真剣に思う。気温35度。風呂入りたい。そんなホテルの中に「ホテル・ニューオータニ」という名称を見つける。これはまずいだろう、いくらなんでも。同業で同じ名前付けちゃ。ぼくなら、せめて「ホテル・ニューオークラ」ぐらいにとどめておく。ほんと、これ訴訟起こされるぞ、と思いつつ、ジェットバスの表記に惹かれる。俺、千葉でなんでラブホテルに欲望してるんだよ。ワケわかんない。



 ようやく東金九十九里有料道路へ。ここは自転車も通行OKな鷹揚な道路。ちなみに自転車の通行料金は20円。最初から最後まで走って、残念ながら1台の自転車も見なかったけれど。



 そして九十九里へ。
 湘南なんかより、絶対こっちが俺の海だと思う。この雄大さ。そしてどん詰まり感。ぼくが海を好きなのは、それが海だからというより、陸のどん詰まりだから。その周縁感がたまらない。雨に打たれたエロ本とか、朽ちた看板とか、そんな周縁のものが大量に放置されている陸地のどん詰まり。川も海も、そんな周縁の匂いに惹かれる。
 そして、案外近いことにも驚いた。前に九十九里を走ったときは佐原から利根川経由で銚子だったので結構な距離走ったんだけれど、このルートだと家から100kmも走らないで太平洋。カレー食べに前橋まで140km走って結局昼休みで食べられなかったことを考えれば、太平洋、超近い。



 そして、乾杯(ノンアルコールビール)。
 自転車用のグラブが、なんだか、樹木希林が「ジュリー!」と身悶えしてたときの格好のようだと思いつつ、それいったい何人に通じるんだろうと。そして、太平洋を前にして、俺はいったい何を危惧しているのだろう、と不思議な気持ちの九十九里。この海の向こうは行ったことのないよその国。

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6 コメント

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九十九里浜の砂は黒い? (Nancy)
2010-07-28 04:55:24
ノンアルコールでも美味しそう!(ゴクゴク)
でも、ツメを切った方がよろしいかも?、、、(笑)
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九十九里浜、気持ち良さそうですね。 (Rancho)
2010-07-28 07:58:18
砂の湿り具合がビールの影に見えて、片目で見るとシュルレアリスムな感じがしますね(笑)
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ああ、そこ来たあ! (aquira)
2010-07-28 14:16:04
 アップしてから見返して、あ、爪伸びてんなあ、でも、まあ、みんな気にしないか、と。うーん、鋭いっ!
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おお! (aquira)
2010-07-28 14:17:17
 言われて見なおしてみたら、確かに。
 自分で撮っておいて、気づかないとは。
 向こうに見える人の大きさがまたシュールっぽいですね、そう言えば。
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なるほど (takashinshin)
2010-07-30 12:14:20
真夏を走るには、
そのくらいやらないと行けないんですね。。

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とにかく水! (aquira)
2010-07-30 17:19:13
 汗で失った水分補給だけでなく、飲むことで体内から冷やすことができるし、浴びればサイクルジャージは速乾性なので、どんどん乾いて気化熱を奪ってくれる。
 もう、「お水様」と崇め奉ってもいいくらいのお役立ち。
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