毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

Where have all the flowers gone?

2014年05月04日 16時46分21秒 | 観光
 その独占状態について賛否はあるものの、確かに一連のGoogleアプリケーションは便利である。レンタカーを借りて走る場合(最近車を手放した生活をしているので)、Google Mapsは往々にして車載のしょぼいカーナビゲーションよりも便利に使える。自転車に乗るときも前もってPCで行く場所を保存し、iPhoneでGoogle Mapsにアクセスするとその場で経路検索ができたりする。あまりにも便利なのでこれは市場の寡占に手を貸してしまってると思いつつ、使ってしまう。悪い悪いと思いながらもモラルに反する快楽にのたうつような感じに近いかもしれない(うそです。ただ便利だからです)。
 さて、都内の桜が散ってしまった4月のある日、失われた桜を求めて自転車で北に向かったのであります。勇んで出かけたものの、荒川に着いてみたら、なにこの北風? なに、おれの外套脱がしの競争でもしてるの?レベルの北風が吹き付けてきます。北風の中、北に向かうというのは、風の強さにより傾きが変わる上り坂を延々登っていくことと同じであります。しかも坂を登るのとは違い、達成感も眺望も望めません。好きな言葉は追い風、嫌いな言葉が向かい風です。
 などとぶーたれながらも自転車を漕ぎます。いつもの荒川左岸ではなく、今日は吉見の桜堤がみたいので右岸を北上。
 60km走って吉見へ。

 菜の花と桜の間を走り抜けていきます。
 ほかに寄るところもなかったのでとりあえず終点熊谷まで走ってから途方に暮れます。
 荒川を降り、その東側を流れる元荒川に寄り道。


 ここには世界で熊谷市にしか生息していないムサシトヨミがいるということで、住宅地を流れる川であるのにここらへん400mは県の天然記念物に指定されています。しかし何度か通ってはいるものの、その姿を目にしたことはない……
 向かい風の中、熊谷まで約80km漕いで結構脚にきてしまい、しかたないから荒川沿いをもう少し走って帰ろうか、と。
 荒川を少し西に進むと市内とはまるで違う風景が広がる。民俗学の調査に来てもいいような気がする、石仏とか。大規模な宗教法人とは異なる民間信仰が息づいてる。


 道祖神。


 謎の残る大天白神社。

 畑の中にポツンと一つあって、経済効率と信仰とが両立する概念ではないことを示す好例。効果を重視すること自体は悪いことではないだろうけれど、効果だけで人間はできあがってはいない。

 来年は迷わず自転車漕いでここで花見をしようと思った小川。分岐が近くの田畑を潤す用水路に。


 さてさて、冒頭で持ち上げたGoogle Mapsさん。自動車モード、電車モード、徒歩モードと3モードで経路検索できるのですが、徒歩モードで指し示されたのがこの道。よく検索したなあと感心するものの、どうしたものかと自転車上で途方にくれたのでありました。

 
コメント
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