毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

鬼怒川 その一

2010年11月26日 23時55分48秒 | 観光
 ふとした瞬間、思ってもみなかったことを欲望したことってありません? たとえば、歯を磨きながら、ふと、あ、俺、青森行って床屋になりてえ!とか。バス賃出そうと財布の小銭を探していたら、あら、やだ、わたし、四国の鰹節工場で働きたいのだわ、と気づいたりとか。
 人が意識するよりもずっと無意識の領域は広大で、自分自身からすると意外な思いつきかもしれないけれど、広大な無意識のグラウンドにその動機が転がっていたりするのだ。たぶん。ここで「ラカン的」とかそういう言葉を用いると格好いいのかもしれないけれど、ごくごく浅い部分でもツッコミが入ったらどうにもならなくなるので、自粛する。
 さて、前置きが長くなってしまったけれど、ある日ぼくはフライパンを洗いながら、ああ、雨が上がったら鬼怒川走りたい、と思った。それがどれだけ奇異な発想なのか、自分でも驚いたのだけれど、実は最近利根川が好きで、たぶん坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの逆で、利根川好きなら支流も可愛い、みたいな? って半疑問。
 そんなわけで鬼怒川へ。
 いつもの荒川(こないだ銚子行ったときもちょっとしか走らず、なんだか悪い気がするが)をちょこっと走り、R6から江戸川へ。20km走ると千葉に出るってなんだか意外。もっと遠い気がしてたのだけれど、松戸から江戸川を北上。やがて左岸に利根運河が現れます。この利根運河がなかなか気持ちのいい道。


 こんな感じ。ここをシャーっと自転車で走ってく。気持ちいい。実はここまで延々北風の中北上。下り坂だって漕がないと後ろ向きに登ってってしまうんじゃないかっていうくらいの向かい風。辛うござんした。ところが運河に入ると多少は北上するものの、方角で言うと東北東って感じでずいぶんラク。あたりの風景を愛でながら、ほおほお、そろそろ色づきおってのお、などと太閤気分でサイクリング(ごめん、豊臣秀吉のイメージが貧困すぎることは我ながらわかっています)。

 つづく!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする