毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

秩父へ1

2009年05月25日 11時40分48秒 | 観光
 2年前ロードバイクを買ってから、秩父には3度来てる。
 初めて行ったのは、ロードバイクを買って乗り回すようになってから4ヶ月経った一昨年の夏。峠はパスして、おっかない正丸トンネルをびくびくしながら進み、秩父にいたった。
 その次はロードバイクに乗って1年後、去年の春。このときはトンネルを使わず、正丸峠を登って行った。1年で多少力がついたのか、一度も足をつくことなく正丸峠をクリアできた。
 3度目は去年の夏。このときは国道沿いを進んで、和同開珎の遺跡などを見物しながらの旅程だった。
 もう1年近く自転車で行ってない。
 そろそろ体内の秩父が足らなくなる頃なのだ。
 よし行こう。こないだ、宣言しちゃったし。
 ただ毎回行く方法を変えているので、今回も新しい道にチャレンジ。

 いつものように荒川を北上。鳥羽井沼で荒川を降りて一般道へ。

 鳥羽井沼近くの麦畑。そう、埼玉のうまいうどんを支えているのは地元の小麦なのだ。
 ここから一般道を少し走り、川島こども自然動物園自転車道へ。


 不敵な山の姿が見えてきた。秩父はあの山々の向こう。
 ということは、あれを越えなきゃなりませぬ。
 なんだか急にお腹が痛くなりました、と自分に言い訳したりしてみる。今日はやめて帰りましょう、などと言ってみる。自分に嘘はつけない、なんて青春ヒット曲みたいな理由であえなく却下。でもさ、嘘なんて自分につかなきゃ、誰につくんだよ。
 自分なんてもんを実体として考えるから、いろんな無理があるんだよ、とか、山と関係ないことをつらつら考えて自分に嘘をつく。じゃなきゃ、登んないよ、あんなの。


 いよいよ峠の出発地点、都幾川へ。
 途中見かけた、由来を聞きたいような、聞きたくないような橋。
 暑さでちょっと頭痛はするけれど、足は回ってる。今日は都幾川から白石峠、定峰峠を経て秩父へ行こうと思う。
 すべてはジロ・ディタリアのせいだ。
 毎日のように繰り広げられる世界のトップ選手たちの山越えを見ていて、自分も走りたくなってしまったのだ。ウィンブルドンを見ながら、素振りするような気持ちだ。


 三波渓谷。
 このあたりから北へ行くと三波石が有名なんだけれど(鬼石とか上野村スカイブリッジとかのあたり。ぼくは将来そこら辺に住みたいなどと思っていたりもする。でも、その一方で引退したら沖縄という気持ちも)、たぶんこれもその石の露頭なんじゃないか。
 登りはまだ訪れないから、気持ちに余裕がある。
 走り出して84km。ようやくふてぶてしい上り坂に出会う。こんなの登るんですか?
 登る前から逃げ腰のぼくに、坂は否応なしに襲いかかるのであった。
 次回、「毎日が観光」、「110kmのうち、たった6km登るだけで印象ってずいぶん違うぞ」の巻をよろしくお願い致します。
コメント
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