毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

秩父

2007年07月17日 11時39分40秒 | 観光
 最近登山してないなあ、と台風明けの空を見てふと思う。自転車で平地を走り回ってばかりいて、埼玉へはよく行くのに、方面はいつも行田や熊谷。
 そうだ、今日は秩父に行こう。
 そう勇んで家を出たものの、なぜか時季はずれの北風。
 入間大橋で荒川サイクリングロードから入間川サイクリングロードに乗換。このあたりでちょうどうちから50km。
 前日までの台風のせいで入間川も高麗川も増水。音をたてて流れる様はなかなかたのもしく横を走っていて楽しい。


 前から気になっているのだけれど、西武文理学園の裏手にあるこの変な河童像は誰がなんのため?



 入間川サイクリングロードの終点まで来て、今度はR299へ。一路秩父を目指す。細かなアップダウンを経て目の前の山を見たとき、やっぱりやめようかと。秩父はこの山の向こう。
 地図を見ると、しかし、この国道の先にトンネルの表示が。
 ということは、山を登り切らなくてもトンネルを通れるのではないか、と。
 意を決して正丸まで登っていく。
 向かい風の中70kmほど走ってきたので、脚がなくなりつつある。
 汗がだらだら流れ、呼吸はハアハア。
 辛い。
 いや、ランスなんか癌の手術、それも生存率のきわめて低い手術のあと、アルプスを登ったんだ。レモンなんか散弾銃で撃たれたあと、アルプスを登ったんだ。ヴィノクロフだって、落車して3カ所を縫って(しかもかなめの膝は15針も)今、まさに今激痛に耐えながらツールを走り続けてるんだ。
 頭の中で偉大な選手たちを思い浮かべ、自分を励ましていく。
 走り出して4時間半。汗がとまらず、ここまでで1.5リットル給水。ナトリウム不足が心配になる。途中正丸駅の茶店でラーメンを食べて塩分とカロリー補給。



 そして正丸トンネル。
 これ、ものすごーく、怖かった。
 帰ってネットで調べたら絶対心霊スポットとして紹介されてるに違いない、前もって調べておかなくてよかった、知ってたら自転車で通ろうなどとは思わないよお、などとぶつぶつ言いながら進む。
 しかもこのトンネル、およそ2kmもある。車道に余裕がない上にダンプがどんどん通るので、一段高いところを進むのだけれど、これが狭くて、おまけにところどころぬかるんでいて、さらに、ゴミが捨てられてあったりして。



 とても正丸トンネルで写真を撮る気にならなかったので、これは次のトンネルで獲ったものなんだけれど、こういうところを走っていくわけよ。すぐ横をダンプが飛ぶように走っていくわけよ、地響きたてて。
 で、帰って「正丸トンネル 心霊」でググッてみたら、案の定出るわ出るわ。
 でも、みんな車で通って怖い、怖い、と言ってる。
 そんなに怖いもん好きなら一度、歩いたり、自転車で通ってみろ、と言いたい。
 次秩父に来るときは遠回りの上、山越えだけれど、正丸峠を越えて秩父へ向かおう。こんな怖いところはこりごりだ。
 で、トンネルを抜けたら、あとは登った分だけ、結構な下り。
 スピードメーターがぐんぐん上がる。爽快だが、一般道なのでアンダーステアが出てふくらむと車にひき殺されるので50kmほどのスピードまでで抑える。



 西武秩父に到着。
 入間川サイクリングロードに入ったり遠回りした割には案外短い110kmほどの走行距離。


 走り終わったら、今度はこれで水分補給。
 ぼくは缶ビールを直接飲むのが嫌い。一回コップに移した方が絶対うまいと思う。ビールのCMで感から直接ゴクゴク、プハーみたいなのがあるが、二ついやな気分になる。ひとつは直飲み。そしてもひとつ。なぜ喉を鳴らす? そういう飲み方は品がないと習わなかったのか? わざわざ人に聞かせる音じゃないだろう? と。
 ビールに限らず缶コーヒーも何もかもゴクゴクやってるところを見ると、多くの人はOKなのか、とも思う。ぼくが神経質なだけなのか、とも思うんだが、やっぱりいやなものはいや。
 なわけで音をたてずに、酒屋さんからもらった紙コップで美味しく飲んで、レッドアローに乗り込んだのでありました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊藤礼「こぐこぐ自転車」 | トップ | 荒川 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観光」カテゴリの最新記事