行田市にある忍城。
明治初期、ここには4ヶ月間だけだったが忍県の県庁が置かれていた。
で、この忍県(江戸期には忍藩10万石)にも伝わるお菊さん伝説。いわゆる播州皿屋敷のお菊さんである。
恐がりのくせになぜか自転車に乗ってそんなところへ行ってるわたくし。
この忍藩のお菊さん伝説(敬称つけますよ、そりゃ)はなかなか凄惨。
忍藩家老の山田某は女中お菊さんを妾にして寵愛したのだが、これをやっかむ前からの妾たちは家老の飲む味噌汁に縫い針を入れ、お菊のせいにする。お菊は蛇やらムカデやらのつまった長持ちに入れられる拷問を受け、「末代まで呪ってやる」と言い残し死んでしまう。
蛇にムカデの長持ちって、イメージ的にすごくイヤ~ンな感じである。
それから山田家老の家には、凶事があれば笑い声がし、吉事があれば泣き声がする。
これが播州皿屋敷として姫路の方の話になったのは、忍藩の藩主松平忠明が播州の藩主になったことによる。
でも、今の忍城はそんな雰囲気のまったくない普通の観光地。城そのものは明治に壊されたので、今のは新しく再建されたもの。こうして物語はだんだん土地の神話と離れていく。
行きは荒川を大芦橋まで走り、帰りは面倒なので電車。
こんな風にして帰って来ました。