毎日が観光

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さきたま風土記の丘

2007年07月06日 17時11分25秒 | 観光

 千葉からわざわざ取り寄せた巨大な石で古墳を作った者が古代の埼玉にいた。
 われわれの意識する古墳や聖跡はその後の政治状況からほとんど関西以西のものだけれど、東にも東なりの政権があり、聖跡があった。
 ただ、レイラインなどの魅力的な概念を用いて関東の聖跡を眺めようとする人がいないのか、資料が少ないのか(あ、鹿島・香取・息栖神社とかあるか)。
 だけれど、このさきたま古墳群はすごい。見た目からしてすごいのである。
 なにがすごいって、一カ所からの視界の中にごろごろと古墳があるのだ。尋常な風景ではない。
 自転車で遠出するようになって埼玉県の地図を買ったのだが、ここに限らず、埼玉にはかなり多く古墳が存在する。奈良、京都、大阪など古代から政治の中心であったところ以外ではトップか、トップ下、あ、いや、トップ下はそういう用語ではない、2番目の座を福岡や佐賀と争うってとこだ。


 何気ない風景のなかに古墳が何気なくたたずんでいる。
 ここはもともと誰も保存しようとも思わず野ざらしの状態であった。そのため、明治から昭和にかけて開発、干拓などで古墳はどんどんつぶされてしまった。
 ところでここの古墳たちはとても気持ちのいい場所なのであった。
 芝公園や上野、あるいは水稲荷神社の富士塚など、どことなく異界とのチャンネルのような不思議な、そしてちょっと背筋の寒くなるような雰囲気ばかりの古墳を歩いていて、ここの気持ちよさは異質な感じだ。
 若いお母さんが小さな子と犬を連れてお弁当を食べている。
 それが絵になってる。芝生の上を気持ちのいい風が吹き、広がった青空に雲が静かに浮かんでる。
 決して芝公園では考えられない雰囲気だ。


 前方後円墳だって、ピクニックコース。
 うーん、このフレンドリーな古墳たちって、いったい………。
 とても気持ちがよかったので、今度はもっとゆっくりできるときに訪れてみたいな。


 ぼくの自転車も木陰でちょっと一息。
コメント
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