気がついたら、ぼくは川越を走っていた。
川越街道に「喜多院」の案内があったので、だから、喜多院へ行ってみた。別に喜多院に行こうと思って家を出たのではないが、まあ、臨機応変だ。
当初の目的は荒川サイクリングロードを行けるところまで行くことだった。ところが羽根倉橋と治水橋の間が工事で通行止め。迂回して治水橋を目指している途中で道に迷ったのだ。お、川だと駆け寄ったらまったく違う川、びん沼川だった。そこからは延々道に迷い、気がついたら254号線川越街道に出たというわけだ。
うちを出て、ちょうど40キロの地点。橋の上。下を単線の川越線が走っている。
荒川サイクリングロードを使うと、川沿いに大きく迂回するのでここまで40キロもあるのだけれど、254号線をそのまま走ればたぶん30キロないんじゃないか、と思う。
このあたりで当初の目的が貫徹できないことを悟る。
ならば、観光でもしようと喜多院に。ここまで43キロ。しかし、右膝が漕ぐたびに少し痛くなってくる。自転車で訪れている人たちも結構いて、ロードバイクだけでルイ・ガノが2台、ジオスが2台、そしてぼくのジャイアント、計5台が寺院前に繋がれていた。
喜多院の歴史は古いが、家康のブレーンであった天海が喜多院に来てから、非常に栄えた。ぼくは知らなかったが、日本三大東照宮というものがあるらしく、そのうちのひとつがここ喜多院の仙波東照宮とのこと。まあ、たぶんほかの東照宮に聞けば、日光と久能山と自分んとこだと言うだろう。一度上野の東照宮とガチンコで戦わせてみたいものである。
そんなわけで、これが東照宮の正殿。もちろん、正殿には入ることができないので、拝殿の金網にレンズを突っ込んで撮影しました。
さあ、問題は帰り。なにしろ道に迷ってここに来たのだから、再び荒川サイクリングロードに辿りつくことはほぼ不可能。というか、ぼくのような地図をもってない方向音痴にはどうすることもできない。仕方がないので、245線を延々と帰る。これが楽しくない。道が細いくせに交通量は多い。車道に自転車の走る余地はほとんどない。自動車はひっきりなし。歩道はでこぼこ、おまけに車が入りやすいようにか、入り口ごとに歩道を低くしているので、3メートルおきに登ったり、下りたり。結局家にたどり着く35キロ、ただただ苦痛に耐え、漕ぐことになる。道路ってものすごくお金かけているような気がするのだけれど、幹線道路が全然整備されてないじゃん。
これからいろんなところに自転車で出かけるだろう。川越街道に限らず、しかし、帰り道はたいていいつもつまらないものだ。この帰り道をなんとかしなくては。
単調に254号線を南下しながら、ぼくの頭にあるものが浮かんだ。
川越街道に「喜多院」の案内があったので、だから、喜多院へ行ってみた。別に喜多院に行こうと思って家を出たのではないが、まあ、臨機応変だ。
当初の目的は荒川サイクリングロードを行けるところまで行くことだった。ところが羽根倉橋と治水橋の間が工事で通行止め。迂回して治水橋を目指している途中で道に迷ったのだ。お、川だと駆け寄ったらまったく違う川、びん沼川だった。そこからは延々道に迷い、気がついたら254号線川越街道に出たというわけだ。
うちを出て、ちょうど40キロの地点。橋の上。下を単線の川越線が走っている。
荒川サイクリングロードを使うと、川沿いに大きく迂回するのでここまで40キロもあるのだけれど、254号線をそのまま走ればたぶん30キロないんじゃないか、と思う。
このあたりで当初の目的が貫徹できないことを悟る。
ならば、観光でもしようと喜多院に。ここまで43キロ。しかし、右膝が漕ぐたびに少し痛くなってくる。自転車で訪れている人たちも結構いて、ロードバイクだけでルイ・ガノが2台、ジオスが2台、そしてぼくのジャイアント、計5台が寺院前に繋がれていた。
喜多院の歴史は古いが、家康のブレーンであった天海が喜多院に来てから、非常に栄えた。ぼくは知らなかったが、日本三大東照宮というものがあるらしく、そのうちのひとつがここ喜多院の仙波東照宮とのこと。まあ、たぶんほかの東照宮に聞けば、日光と久能山と自分んとこだと言うだろう。一度上野の東照宮とガチンコで戦わせてみたいものである。
そんなわけで、これが東照宮の正殿。もちろん、正殿には入ることができないので、拝殿の金網にレンズを突っ込んで撮影しました。
さあ、問題は帰り。なにしろ道に迷ってここに来たのだから、再び荒川サイクリングロードに辿りつくことはほぼ不可能。というか、ぼくのような地図をもってない方向音痴にはどうすることもできない。仕方がないので、245線を延々と帰る。これが楽しくない。道が細いくせに交通量は多い。車道に自転車の走る余地はほとんどない。自動車はひっきりなし。歩道はでこぼこ、おまけに車が入りやすいようにか、入り口ごとに歩道を低くしているので、3メートルおきに登ったり、下りたり。結局家にたどり着く35キロ、ただただ苦痛に耐え、漕ぐことになる。道路ってものすごくお金かけているような気がするのだけれど、幹線道路が全然整備されてないじゃん。
これからいろんなところに自転車で出かけるだろう。川越街道に限らず、しかし、帰り道はたいていいつもつまらないものだ。この帰り道をなんとかしなくては。
単調に254号線を南下しながら、ぼくの頭にあるものが浮かんだ。