毎日が観光

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二見浦

2006年01月16日 09時58分05秒 | 観光
 早起きして日の出前に二見浦に。
 残念なことに夫婦岩から日が出るのは夏の間だけ。
 ここに二見興玉神社がある。祭神は猿田彦。
 東に向いた海。そこに日が昇る。その神社に猿田彦が祀られている。

 「日の神 皇居遙拝所」とある。
 皇居はもちろん明治以来加えられたもの(だって、明治以前に皇居は伊勢の東にないもんね)だが、日の神とは。
 そう、ここには日の神(太陽神)猿田彦がちゃんと存在しているのだ。


 猿田彦神社同様、やはりここの千木も女神を祀っている形になっている。
 祭神は猿田彦と豊受大神。豊受大神は伊勢神宮外宮の神。つまり猿田彦=太陽神=内宮に、外宮と揃っているのだ。


 そして夫婦岩。
 この近くには中央構造線が走っている。夫婦岩の大きい方は中央構造線南側の岩質である(小さい方は岩質が違うので、据え直されたもの)。

 さて、猿田彦が死んだのち、アメノウズメノミコトが魚たちに服従を確認する。伊勢の地の太陽神猿田彦を排除できたのち、伊勢に天照大神は入ってきて、ここに定着する。伊勢の地は豊かである。海の幸のほか、もう一つ見逃せないものがある。
 それは水銀だ。実は中央構造線近くは水銀の宝庫なのである。
 つまり伊勢神宮は、中央構造線の伊勢半島での東端をおさえているわけだ(西端は、やはり流される神少彦名命を祀る淡島神社)。
 水銀と言えば空海。そうもちろん高野山もその構造線をにらんでの立地である。
 丹生の文字の入った地名は水銀にちなんでいる。
 この日の旅は水銀を巡るものにしようと思う。
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