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尊敬される棟梁像…見附市~柏崎市~堀内町~長岡市

2006年09月12日 21時18分46秒 | Weblog
一頃まで棟梁送りと言う儀式が日本の各地に慣わしとして行なわれておりました。
これは、棟上式を終了した後の懇親会を終えたあとに、担当した棟梁さんに御礼品(米二表)とともに自宅にお送りする儀式です。
棟梁さんは、家全体をつくりあげる総元締めとして、大工工事だけでなく、基礎から左官、瓦、内装仕上げ、建具にいたる全てを仕切って家づくりの総責任者であった時期がありました。

当然、竣工した家を育てる総指揮も棟梁さんに委ねられます。そのため棟梁は、匠の技だけでなく多くの職人達の信頼を一心に集め、人望が厚く人間性の伴った人格者であり、多くの方々から尊敬される人物でもありました。建主さんは、その信頼できる棟梁さんが自分の家を手掛けてくれる時期まで根気強く待ったと言います。

上棟式では、その棟梁さんに担当して戴いた事を感謝し、その御礼として米二表(地域によっては海産物などと異なる場合もある)を豊穣して礼を尽したと言われております。
何処の地域にも、名棟梁を言われる方が存在し、その棟梁さんの腕前は天下一品であり、常に謙虚で誰からも尊敬される人物だったようです。どんなに持て囃されても決して驕らず、厳しくとも愛情を持って弟子達を育て、伝来の匠の技と家づくりの技能を継承させて参りました。日本の家づくりは、このような貴重な文化と歴史を積み重ねて来たのです。

今日は、新潟県内のファース工務店を訪問しましたが、見附市の橋本技建さんは地域見附市にフィットした雰囲気の家づくりに特化されておりました。また、柏崎市の石口工務店さんと堀内町の大久保建築事務所さんは、木材を主体とした伝統文化を大切にされておられました。

写真は、柏崎市の石口工務店を訪問して撮りましたが、向かって左から専務の石口裕基さん、裕基さんのお父さんで代表取締役会長の石口武男さん、私の隣が販売代理店、ラック㈱の開発主任、山田優一さんです。

石口工務店さんは、使用する木材を出来るだけヒバの無垢材を使用する事で独自の家づくりにこだわりを持っておられました。つくる家にたいして、真心と魂を込める工夫が感じられます。柏崎の石口さんも、堀内の大久保さんも、棟梁送りの儀式を見て育った大工さん経営者です。時代が変わりましたが、尊敬される棟梁像を意識しておられました。
今日は終始、小雨に降られた一日でしたが、日本の伝統文化の一端を垣間見た気がします。

ファースの家
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