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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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木材の含水量とは・・・旭川~函館~北斗市

2006年06月12日 18時07分06秒 | 住まいのお役立ち日誌
写真は電子式の木材含水測定器です。計測中の含水計が12%の数値を表示しているのが解ると思います。ちなみに向こう側にあるのが今日の雨で濡れた木材で75%の含水量です。

私達、人間など動物の身体は約70%が水で出来ております。
植樹の樹木は約60%が水だと言う事です。
人体をミイラにすればカラカラに縮んで細くなり、木材も乾燥させれば収縮します。
以前は樹木を木材に製材して自然乾燥させ28%前後の含水量で家を建てました。

家を構成する木材は約10%以下まで乾燥し、この収縮で木材が絡み合い剛性を増して行きます。つまり木材の狂いを上手に活用して丈夫な建物にしたのです。そのため木材の継ぎ手を釜継ぎ、追っ掛け継ぎ手などの複雑な組み手の仕口を作り、日本独自の匠の技が生かされておりました。家に使用された無垢の木材は、常に動いており含水量が10%以下に定着したあとも梅雨時になると膨張し、冬になると収縮します。

木造の家に住むと言う事は、このような木材の息遣いと一緒に生活するところに面白さや醍醐味を感じる事が出来るのです。例え人口乾燥装置で15%までに含水量を減らしても、収縮係数が小さくなるだけで無垢木材の息遣いが変わる事はありません。
集成木材を使用しますと最初から10%以下の含水量となっており、無垢木材のような息遣いをしないのです。収縮が無いので竣工後に内装仕上げ材の隙間、建具の建て付け調整などは不要になります。つまり集成材は鉄骨やコンクリートとさほど変わらないのです。

住まいは人それぞれの価値観の異なりがあります。あなたはどちらを選びますか・・・
昨日の日曜日、旭川から北斗市の本社戻り、今日、一日、本社業務でした。
朝から雨が降り続いておりますが、本州の梅雨と大きく異なるのは気温が低く寒いのです。
今日は執務室を暖房しています。明日は冷房の必要な九州に移動です。

良き仲間でもある札幌、桧山建設綜業の桧山社長のブログに、私、福地のブログは連日、仕事の話題ばかりでまさに仕事人間か、と言う内容の記述がありました。
ブログタイトルを「一日ひと知識」とした以上、仕事の話題が宿命なのですが・・・
でも、確かに桧山さんみたいな豊富な趣味も趣向も無く無機質な人生を歩んでいるのかもね・・・やりたい事はいっぱいあるのですが・・・
ファースの家

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