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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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家はその性能と情緒性の融合が必要…北斗市~函館~札幌

2007年02月09日 20時40分33秒 | Weblog
家には、どのくらいの地震に耐えられるか、などの耐震性や台風時の耐風性などの剛性に関する性能の他に、断熱や気密性能など、多くの性能が求められます。
今日はファース本部が上場メーカーのセーレンとともに、北海道立北方建築総合研究所と共同研究を行っている「多層断熱層」の研究報告会をファース本部の札幌事務所で行ないました。

北総研は以前「寒地住宅研究所」と言う名前で、高気密、高断熱の概念を確立した公的機関です。
一般の人達には難しい構造学、温熱工学、環境科学などの専門家が集合して建築に関する様々な研究を行っています。
今日はその中でも特にアカデミックな部署である、環境科学部門の先生方と意見交換を行いました。ここでしか通用しないと思われる専門用語を、目いっぱい使っての意見交換でした。

建築の性能を語る時には、どうしても数値を用いざるを得なくなり、一般の方々に敬遠されてしまいます。
省エネで快適で長持ちし、地震や台風などにも安心できる家を説明するとなると、ついつい無機質な説明に終始し、住宅営業にとても不向きなのです。
家づくりの前は、誰もが夢ばかりが先行し、住んでからの事象などを想像できないからです。

今日の意見交換の内容も殆どが、建主さんが住んだ後に遭遇する事になる、快適性や経済性に伴うものです。
ファース本部の研究開発室だけでなく、北総研もこの無機質な研究に明け暮れています。
現在、行っている共同研究も、グラスウール以外、そして樹脂断熱材以外の断熱素材を生み出す事が目的です。

無機質な意見交換の後に、北総研の研究員から、当社の札幌事務所に使用されている木製建具の意匠について話題になりました。研究員の先生方は、ファース本部のような温熱環境の開発メーカーが怠りがちになる情緒性の欠如が、その建具を見て払拭したと言います。家が醸し出す情緒性の必要性を何と、温熱環境、工学博士の先生方に指摘されました。

写真はその情緒性を誉めて頂いた旭川の飛弾野産業さんが作った建具を前に、向かって左から北総研の安全科学科長、入江雄司さん、工学博士の高倉政寛さん、研究員の糸毛治さんと、後ろが弊社研究開発室の村上次長と撮りました。
普段、無機質な仕事をしているからこそ、建具や家具、内装などに柔らかさや優しさなどの雰囲気を求めるのでしょう。

このような研究者の一面を見て感心……互いにレッテルだけ観念を持っていたよう…
今日の金曜日、札幌事務所から見える雪祭りですが、暖冬で雪像がくたびれて見えます。
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