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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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木材の神秘的な魅力…北斗市

2008年04月14日 18時47分48秒 | Weblog
木材の表面を、刃を正確に砥いで鋭く切れるカンナを用い0.1ミリ程度の極薄に、引き手が腰を入れて瞬時に削いだとき、その木肌には穏やかな光沢が出てきます。
カンナの刃の鋭さと、引き手の気合いが木肌に独特な風合いを醸し出すのです。
木材の年輪は決して平行に輪郭を描いている訳でありません。大地に根を張って生きている樹木の年輪は、夏場に成長する部分と冬場、成長が遅れる部分とが、一年にひと輪づつを重ねて行くと言いますが、日当たりの良い南側の方が幾分、重ね幅が厚くなります。

木材の、この年輪ひと重ねの一年に、世間では様々な事象が起きております。
サブプライム問題、チベット問題、ねじれ国会問題、洞爺湖サミット問題、後期高齢者問題など、人間社会の様々な問題に我関せず、一年ひと目盛りの年輪を重ね行きます。
人間社会の問題も環境問題となると、この年輪のひと目盛りに関わりが出て来るやも知れません。森林が荒廃し、排ガス、CO2の排出で大気が汚れたら年輪も乱れそうです。

木板の木肌には、年輪を表面から平行に板にした場合「板目」と言う雲状の大きな輪の目を見る事が出来ます。年輪を芯に向って板にした場合「柾目」と言う平行に整列した目を見る事が出来るのです。この板目も柾目も、一枚たりとも同じ模様はありません。
其々の目模様に、底知れない歴史を含んだ深みと風合いを感じます。山の斜面、しかも南斜面と北斜面、また東西斜面で育った樹木の年輪が其々に異なり、木材になった時、微妙にその違いが判るものです。

木材は、木の実が根付いて苗木になり、ネズミなどの動物に食われる事も無く、10年程度の経過でようやく風に靡くような樹木となると言われます。更に数十年の年月を経て伐採され製材し、木材となって加工されます。加工されてからの木材も更に収縮したり、膨張したり、紫外線や冷熱を受けながら、色合いや風合いを変えて息づいているのです。
木に歴史あり、その木とともに、そこに関わった人々の歴史が備わっているのでしょう。

写真は、先週お邪魔した岡山県倉敷市のファース工務店、林建設㈲の林 正志社長が、私の来社記念にすると言って作って戴いたファース猫の嵌め込み彫刻です。
林建設の林俊文専務のブログでは、専務の作品が載っています。
木材の神秘的な年輪と、この木材に関わる多くの人々を営みが見えるような気がします。
今日の北斗市は朝から冷たい小雨が降り続き、春まだ遠い感じの一日でした。
明日は群馬県前橋まで移動を…
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