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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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悔いを残す不勉強な工務店の選定…北斗市~函館~東京~宮崎空港~都城~宮崎

2006年12月25日 21時26分42秒 | Weblog
今日の相談メールの内容です。
【増改築中で既に外壁材の殆どが仕上がり段階にあるのですが雨水が入って来てグラスウールを濡らしています。縦に張った透湿シートが雨水防水の役目を果たしていないのではないかと、施工工務店に指摘したところ、内側からもう一枚の透湿シートを貼り付けるので大丈夫だ】と言う回答があったそうです。この方法に疑問を持って質問をしてきたのですが何とも呆れるほど知識の浅い工務店に施工依頼をしてしまったようです。

この質問の工務店は透湿シートの本来の役割りを何と考えていたのかに疑問を持ちます。
外壁の外側に取り付ける透湿シートの役割りは、グラスウール断熱材を常に乾燥状態を維持するために、外壁材との間にある通気層を内部から湿気を放出する……外壁材から漏れて侵入した雨水をグラスウールに吸わせる事なく下部の水切りから放出する…などの大切な役目を担っております。したがって透湿シートは、壁の下部から横張りで上部を重ねて張って行くのが基本です。縦に張ったら横から雨が侵入してきます。

この質問には「毅然として工務店に対して張替えを求めなさい」と言う回答を致しました。
新築の場合、雨漏りトラブルは瑕疵担保責任と言う法律が適用され、施工工務店に責任を負わせるようなっておりますが増改築の場合は適用外となり、出来上がってからは施工者の誠意に委ねるしか方法がありません。通気層と透湿シートの役割りをしっかりと理解させ、適切な施工を行うよう当然の要請を求めると言う事です。素人がプロの施工工務店に、このような初歩的な技術で指摘を受けるのは何とも情けないと思うのです。

木材の年輪や板目、柾目の目を見て狂う木材を逆に絡ませて構造物を上部に組み上げる日本独特の技術はまさに匠の技と言える高度な技法です。腕の良い大工さんのなせる技なのでしょう。昨今の家づくりは、新建材や断熱材を上手に組む合わせる必要が必須となってきました。匠の技にだけでは、暖かい、涼しいなどの快適な空間を構築できないのです。
匠の技に自信のある大工さんが、この防湿シートやグラスウール断熱のメカニズムに無頓着だと言う指摘もあります。

私達、ファースグループの工務店経営者の方々にも腕の良い棟梁社長も多くおり、やはり以前は、自分の匠の技だけで家づくりを行って来た人が多いのです。このような人にこそ最新技術の動向をしっかり見定めさせる事で信頼できる居住空間が完成するのでしょう。

写真は今年度ファースグループに仲間入りした宮崎県都城市、清栄建設さんの本社を今日25日に始めて訪れ、代表の清水賢一郎さん、そして奥様のみどりさんと撮りました。
清水さんは叩き上げの大工さん社長ですがパソコンも得意、店舗、リフォームなどのあらゆるジャンルに精通しておられ、その技術力と技能力、そして情報量の多さに感心です。
今日の函館は快晴でマイナス7度、東京曇りで2度、宮崎大雨で12度…日本列島は細長い・・・
ファースの家
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