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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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こだわりは金儲けの次元を超越する…福岡~東京~函館~北斗市

2007年02月17日 17時35分13秒 | Weblog
博多の夜の街…
焼き目をつけた焼き鳥の美味しそうに写った看板に誘われて入った店でした。
でっぷりと太った三重顎のオバハンがけだるそうに「らっしゃい」と気の無い声を出して空いてる席の方にアゴを突き出します。とんでもない店に入ってしまったと後悔しながらも仕方なく、席に座って焼き鳥定食を注文しました。

掃除が行き届いておらず、厨房の入り口には週刊誌がコンクリートの土間から山積みされており、下の方は水に濡れて変色しておりました。店の厨房には誰かが調理をしているようですが、暫くしてそのオバハンが、お茶を運んで来て「私の漬け込んだ大根」と5枚に切った漬物を置いて行きました。

この漬物の美味しい事…ほのかな酸っぱさと、後からついてくる甘さが絶妙です。
4ミリほどの一切れを食べて溜め息が出る美味しさ…ご飯が来てから、その熱いご飯と一緒に食べると、ご飯の一粒にこんなに甘さあるかと思うような豊満な美味しさに変わります。
ご飯ってこんなに美味しかったかな…ご飯の味を引き出す白い大根の漬物なのです。

この白い大根の漬物とご飯によって焼き鳥が完全に無用のおかずになったようです。
めったにない、ご飯のおかわりをし、この白い大根の漬物を注文したらあのブッチョウ顔のオバハンが「漬物は売り物でありません」と言って、さっきより厚い5ミリくらいに切った漬物を10枚ほど置いて「いくらでも食べなさい」…焼き鳥は手付かずですが…

おそらく大根を酒粕のようなもので長時間にわたり漬け込み、醗酵させて作った漬物だと思われますが、あの漬物にかける執念みたいなものを感じます。
またそれを売り物にしないと言うのです。
「この漬物はどうして売らないのですか」と聞いたら「売り物にすればその味は出ない」…
このオバハンとは会話が成立しないようです。

汚い店内、無愛想で会話の成立しないでデブのオバハンでもこの店が、いつのまにか八割くらいもの席が埋まっており、見回したらそのテーブルにも白い大根の漬物が載っていました。
自分の作り出すもに、頑固なこだわりを堅持する事で金儲けの次元を超えています。
地域工務店の中にもこのような頑固な経営者もおります。

写真は乗り換えのために立ち寄った羽田空港ですが、どの店の定員さんも笑顔いっぱいで愛想がよく、ついつい何かを買おう…博多の漬物オバハンにこの笑顔は不釣合いなのか…

今日17日は朝、福岡で朝食を、昼、東京で昼食を、夜、北海道の自宅で晩飯を…
この状態を便利だと言えるのでしょうか…明日は休めそうです。
毎日更新「一日ひと知識」をどうぞ参考に
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