軽井沢ユニオンチャーチ

2012-04-20 20:01:12 |  長野県


 宿場町としての役割を終えて衰退していた軽井沢を、外国人向けの避暑地として紹介し開発の基礎を築いたのがA・C・ショー(1846~1902)ならば、まちづくりの基礎を築いたのがカナダ・メソジスト教会の宣教師であったダニエル・ノルマン(1864~1940)という事になります。 彼は軽井沢を清潔な保健的静養地としてまとめ上げ、布教活動の傍ら町の環境衛生や自然保護、文化活動に尽力したと伝わります。 このユニオン教会もノルマンがカナダ・メソジスト教会からの資金援助を得て、キリスト教各派合同の礼拝所としてウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)の設計により完成させたものです。 以来、今日まで礼拝のみならず各種の集会や音楽会が開かれるど、軽井沢の夏を記憶する代表的な存在となっています。  長野県軽井沢町軽井沢  07年9月上旬他 



 ここではヴォーリズ設計で大正7(1918)年完成という説を取りますが、、ユニオンチャーチのHPを見ると官営鉄道の高級技師用クラブハウスを買い取り改装、明治39(1906)年から教会として使用と書かれています。 真相はどちらなんでしょう?


 外観だけ見ると近年復元された新しい建物みたい。 改修に改修を重ねて現在に至っているようです。 




 優しい心遣い。


 白色のペンキで塗られていて清潔感があります。


 大きな空間が広がる。


 小屋組みも見えて解放的ですね。








 2階へはこの階段から。


 ちょうど玄関の真上の部屋にあたります。


 1階だけで200人位は軽く座れそう。




 派手さはありませんが木の温もりを強く感じる癒しの空間です。
 

 外へ。




 こんな張り出しもあります。


 木漏れ日の中を歩いていく。



 こちらは日本聖公会 軽井沢教会の司祭館(昭和初期築)。 今まで気付きませんでしたが長野の近代化遺産調査ではヴォーリズの設計となっています。


 1階のガラス部は後の増築でしょうか。 側面に窓が少ないようにも感じます。


 隣接するショーハウス記念館の2階から。


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