宿場町としての役割を終えて衰退していた軽井沢を、外国人向けの避暑地として紹介し開発の基礎を築いたのがA・C・ショー(1846~1902)ならば、まちづくりの基礎を築いたのがカナダ・メソジスト教会の宣教師であったダニエル・ノルマン(1864~1940)という事になります。 彼は軽井沢を清潔な保健的静養地としてまとめ上げ、布教活動の傍ら町の環境衛生や自然保護、文化活動に尽力したと伝わります。 このユニオン教会もノルマンがカナダ・メソジスト教会からの資金援助を得て、キリスト教各派合同の礼拝所としてウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)の設計により完成させたものです。 以来、今日まで礼拝のみならず各種の集会や音楽会が開かれるど、軽井沢の夏を記憶する代表的な存在となっています。 長野県軽井沢町軽井沢 07年9月上旬他
ここではヴォーリズ設計で大正7(1918)年完成という説を取りますが、、ユニオンチャーチのHPを見ると官営鉄道の高級技師用クラブハウスを買い取り改装、明治39(1906)年から教会として使用と書かれています。 真相はどちらなんでしょう?
外観だけ見ると近年復元された新しい建物みたい。 改修に改修を重ねて現在に至っているようです。
優しい心遣い。
白色のペンキで塗られていて清潔感があります。
大きな空間が広がる。
小屋組みも見えて解放的ですね。
2階へはこの階段から。
ちょうど玄関の真上の部屋にあたります。
1階だけで200人位は軽く座れそう。
派手さはありませんが木の温もりを強く感じる癒しの空間です。
外へ。
こんな張り出しもあります。
木漏れ日の中を歩いていく。
こちらは日本聖公会 軽井沢教会の司祭館(昭和初期築)。 今まで気付きませんでしたが長野の近代化遺産調査ではヴォーリズの設計となっています。
1階のガラス部は後の増築でしょうか。 側面に窓が少ないようにも感じます。
隣接するショーハウス記念館の2階から。
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